先日の「トヨタFT-86にはエアコンがない。軽量化が狙いか? 価格はアンダー200万円!!」に、たくさんの反響ありがとうございました。「エアコンが付いていないからって褒めすぎだ!」とか「バンパーが無塗装でも重さなんてたいしてかわならい。コストダウンが目的だ!」とか、「前期型のGTVは無塗装バンパーだろ!」とか「これをハチロクと呼ぶな!」とか、ごく正当なコメントありがとうございます。なかには行間をしっかり読んで真意を理解してくれた方もいらっしゃったようで、メッセージがきちんと伝わった方には笑い飛ばしていただけたようで何よりです。
で、好評だったのでこのグレード(カスタマイズ&サーキット仕様ベースの廉価版)に関してもうひとつの情報をお伝えしましょう。
なんとこのグレード、エアコンはないしバンパーは無塗装なのにもかかわらず、アレはしっかり付いているんです。アレってなにか?
VSC(=横すべり防止装置)です。
「え~!!」とか思ったでしょう? モータースポーツベース車両にVSCが標準装備だなんて。「そんなのいらないから、バンパーの塗装してくれよ」とも思いました?
実は2012年10月以降に登場する新型車(継続生産車は2014年10月以降)には、トヨタでは「VSC」で一般的に「ESC」とも呼ばれる「横すべり防止装置」が義務化されることになっています。FT-86はその決まりを先取りして、全車にVSCを標準採用するってことなのです。
ちなみにこのVSCには、通常のオフスイッチだけでなく介入が遅くなる「スポーツモード」も用意される模様。また、トラクションを失った駆動輪にブレーキを掛けてデフの作動を制限する「電子LSD」の機能(ゴルフGTIが採用してますね)も盛り込まれているようです。
賛否を呼びそうなVSCの標準化ですが、アクティブセーフティ能力が高まることは間違いなし。サーキットや峠を走るときはキャンセルでどうぞ。
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(工藤貴宏)