今一番安く買える外車バイク・BMW。しかも大型ではなく普通二輪免許で乗れてしまうのが、今回のG310Rです。
外車ってだけでなんか一枚壁を感じますが、実際乗ってみてどうなのか検証してみました!
いざ街を走ってみると、信号待ちなんかでいつも以上に視線を感じるような…。最初は気にしてませんでしたが、しまいには「これなんてバイク?」と話しかけられたりすることも。
2週間ほど毎日都内で乗っていたんですが、目をキラキラ輝かせる少年、バイク好きそうなおじさんなど、街ゆく人の目に止まりやすいバイクでした(流石に女の子から声をかけられることはなかった…)。
まぁ色が真っ赤というのもありましたが、普通じゃない感が意識せず出てしまうあたりは外車パワーなんでしょうか…? 前回記事でも説明したとおり、にじみ出る高級感はライダーだけじゃなく様々な人に伝わるようです。
今回は街メインで普段使いの足としてしばらく乗りました。ストップ&ゴーも多いし、渋滞の超低速、細い道同士の交差点など、街では様々なシチュエーションがありましたがどこで乗ってもクセなく乗れちゃうのがG310R。
逆にここまで素直なバイク初めて乗ったくらい、曲がるのも止まるのもすべてが感覚的。
曲がろうと思って曲がるのではなく、曲がろうと思ったときにはもう曲がり始めてる、と言ってしまってもいいくらいライダーの意思を汲み取ってくれます。
外車だし…という壁は早々に打ち砕かれました。周囲の状況に合わせて走らなければいけない街ではこれが重宝した部分。
しかし逆に言えばバイクに味を求めている方にはちょっと物足りないかも。実は僕も癖のあるバイクのほうが好きなたちですが、3日間くらいはあまりにも癖がなさすぎてちょっと飽き気味でした。
それが良さだと気づいたらそれはそれで楽しいんですが、バイクは癖があってなんぼ、と思っているとあんまり楽しめない、という一面もありました。
実はこの軽快さはG310Rだけではなく、BMWが昔から得意としている部分。車体の一番重い部分を低くすることで低重心の車体に、それにサスペンションやタイヤなど細かい部分が積み重なってクセのない軽快なハンドリングが実現してるんです。
実は310の作りはかなり独特で、マフラーがなんと後ろから始まってるんです。専門用語では後方排気と呼ばれるレイアウト。普通は前側から伸びて、エンジン下を通り後ろへという流れですがそれが逆になっています。
もちろんこれだけが理由ではありませんが、普通じゃ無いような作りや技術を積み重ねた結果、こういう乗り味を生み出しています。
300ちょいという独特な排気量ですが、日本では400と同クラスの区分になってしまいます。「どうせ400と同じなら400が良い!」と思うかもしれませんが、実際このサイズの車体で街乗りやツーリングユーズの場合、これくらいでも十分楽しいし便利に乗れちゃうんです。
色々なバイクに乗ってきた方なら「確かにこれで十分!」と感じるはず。
単気筒なのに低速はそこまで元気じゃなく、中速が一番使いやすいパワー感。これが例えば400の単気筒だと、310のように気持ちよくアクセルを開けきることはできません。
速いのが良い!と言うなら大排気量のほうが合っていると思いますが、あくまで気持ちよく、快適に乗れる排気量を求めた結果が310だったのか…と乗りまくってみて思いました!
価格も国産新車と同クラス、この乗り味に高級感であればいざ乗ってみてささる人は多いと思います。こういうバイクこそ、乗ってみて初めて分かる魅力が潜んでいます。
250から乗り換え、逆に400からの乗り換えなど、扱いきれるちょうどいいパワー感を求める方には特におすすめ。BMWの大人っぽい世界を味わってみたい!など外車入門としても選びやすいところです。
乗り手を選ばない、広い意味でクセのないバイクでした!
(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン)
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