閉鎖されたグリルが「EV」の証。新型BMW・3シリーズのEVモデルは航続距離は500km以上

BMW「3シリーズ」次期型に設定される、完全EVモデルを初めてカメラが捉えました。一見通常の3シリーズのようですが、このプロトタイプは電気モデルを確定するいくつかの証拠が見られました。

一番の注目は、フロントグリルが閉鎖されていることです。EVモデルでもキドニーグリルは、BMWのデザインアイコンを継承するために装着されます。

さらに電気自動車の開発テストでは必須となる、消火器を示すステッカーがフロントウィンドウに、また「Electric Test Vehicle」のステッカーがドアに貼られています。リアにはツインエキゾーストパイプが装着されていますが、これはフェイクと思われます。ポルシェのEV「タイカン」プロトタイプでも、同様のカモフラージュが施されていました。

そのパフォーマンスも驚異となりそうです。3シリーズEVには2種のバッテリーモデルが予想され、航続距離278マイル(450km)の「30e」、航続距離341マイル(550km)以上と思われる「40e」が設定されます。これはライバルとなるテスラ「モデル3」の後続距離の300マイル(480km)を超えます。

駆動方式はFRとオプションで4WD「xDrive」が設定され、最高出力は300ps程度が予想されています。

3シリーズ次期型は「CLAR」プラットフォームを採用し、現行モデル比約100kg程度の軽量化とホイールベースの延長が行なわれます。ワイドなグリルを装着し、「8シリーズ」を彷彿させるフロントマスクへ進化しますが、EVモデルでは専用のフロント&リアバンパーが噂されています。

10月のパリモーターショーでは「3シリーズ」次期型の公開が期待されており、順調にいけばEVモデルは2019年前半にも登場する可能性があるようです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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