しかし、ダメ元だとしてもレースは走ってみるもんだ。なんたって完走しちゃいましたからね〜! が、そのレース模様はドタバタ劇。レース折り返し時点でドライバー・コボちゃん(桂伸一選手)のあまりの遅さに「チェンジじゃ!!!」さて、その続きをドーゾ!
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冷や汗ものの終盤戦、なんとか完走させるのだ!
それにしても、レースは見るもんじゃない。参加するもんなんだ! 耐久レースじゃなくても、けっこうレース観戦のときは中だるみがある。が、ひとたび身内が出ているとなると、緊張の糸を緩めるいとまもなく、矢のように時は過ぎていく。
1分51秒90、50秒63…コボからバトンタッチした山田英二は、前半の抑えたドライビングから一転して勝負に出た。気分は完全にポルシェ追撃である。消極的な守りの姿勢では、かえって規定周回数がヤバいという読みだ。まさに現役F3レーサーだ。
もう、こうなりゃいくところまでいくしかない。押せ押せムードである。が、もしやの期待が大きく膨らんできた127周め、オレンジボールが出された。スピンしてコースアウトした際、下回りを破損してガソリンが漏れている、というのだ。即ピットインさせるが、なんら問題はない。クソッ、ドッキリさせやがって!
ところがこの辺りから、ハラハラドキドキのドラマは大きく盛り上がってきたのだ。130周め、突然ピットイン。ブレーキがほとんど効かないという。タイヤ、ブレーキパッドの残量はまだまだOKだから、きっとフェード気味なのだろう。市販ラジアル、ノーマルブレーキでは、やはりキツイのだ。
この間、Daiは再び、本部へ呼びつけられている。ヘアピンでスピンした後、コースへ戻る際、後方確認が不十分だったというお小言を頂戴する。これはきっと、いいかげんにリタイアしてくれ!という本部からの無言の圧力ではないかと、一同ドッキリ。
138周め、タイムが2分01秒台に後退。小宮延雄とドライバー交代。ブレーキがまったく効かないという。が、パッド交換に時間を費やすより、ゆっくりでも周回を重ねたほうがいいとの判断で、そのままコースイン。