「猛牛」のエンブレムで人気のイタリアのスーパースポーツカーメーカー「ランボルギーニ」。会社の成り立ちも「フェラーリを超えるスポーツカーを作りたい」という創始者フェルッチオ・ランボルギーニの想いからランボルギーニ製スーパーカーの歴史は始まったと言います。そんな男気溢れる(?)「ランボルギーニ」が最近、大きく変わりつつあるようです。
近ごろ活発に話題を振りまいている「ランボルギーニ」ですが、日本では5月28日(月)はランボルギーニのハイパフォーマンスオープンカー「ランボルギーニ・ウラカン ペルフォルマンテ スパイダー」日本発表会。その前日5月26(土)・27日(日)はランボルギーニのお客様向けのカーライフスタイルイベント「ランボルギーニ・ラウンジ」を開催。
さらにその前日5月25日(金)は、ランボルギーニらしからぬ(?)女性向けのイベント「Lamborghini Female Advisory Board(FAB)」を開催。こちらはアウトモビリ・ランボルギーニ社初の女性CMO(Chief Marketing Officer )で初の女性役員となったカティア・バッシ氏が中心となり、持続可能な未来を達成するために必要なことを情報共有し、女性視点でのアイデアを出し合ったり話し合うため、日本の女性リーダーたちとディナーをいただきながらディスカッションする場を提供してくれました。
今回集まったのは、いろいろなカテゴリーで現在活躍している女性リーダー15名。
IT系、出版社、マーケティング会社、美容系や旅系ジャーナリスト、広告代理店、ランボルギーニオーナー代表などなど職業は多種多様。ちなみに私もお声がけいただきましたが自動車業界からはなぜか私ひとり。え?なぜ私?と会場に行ってみてビックリ。光栄ではありますが責任重大です。
ちなみにこの「Fab 」は世界各国で開催され、これまでシンガポール、ドバイなどでも開催されているとか。カティア氏が女性の活躍を支援したいとのことで始まった「Fab 」。
ほかにもランボルギーニはクルマのパフォーマンスだけではなく人材派遣や、肌につけることができるカーボンファイバーなどを開発してギブスに使用したり、環境保護のために畑でミツバチを育てたり、環境問題にも取り組んでいます。カティア氏曰く「ハイパフォーマンスカーを作っているので、環境保護にも力。を入れています」とのこと。
ちなみにランボルギーニは世界的に販売台数&売り上げを5年連続で前年を更新する好調ぶり。その中で日本は世界第2位の市場です。
そんな日本での「Fab 」でのディスカッションの中で印象的だったのは、
まずは「女性としてチャレンジしていることは?」という課題に対し、
マーケティング関係の方の話によれば日本では100人中36名が女性経営者というデータがあるとか。そして女性らしく自分らしさを表現すること。何かを変えたいと思ったら勇気を出して受け入れてもらう努力をする。プロフェショナルとして仕事をこなしたうえで人間性が重要。とある女性オーナーは、「仕事もクルマも負けないぞ、という気持ちでいる」となどの意見が出されました。それ、私もわかります!私の場合は「他人というより自分に負けないぞ」と常に思っていますが。そして結論としては、女性でありながら活躍するためには、自分らしく振舞うことが大切、という話。
そして「ラグジュアリーとは何か?」というテーマに関しては「ツーリズムの世界では、心を豊かにすること。ハードはお金があればできますが、一番大切なのはスタッフ。お客様にいかに満足できるものを提供できるかを届けること。それが人生を輝かせるものになる。それがラグジュアリー。」といった話や、「ある脳科学者によれば、女性のほうが鏡を見る機会が多い。そして人とたくさん話をすることによって、時間を楽しむことができ、過ごすことができるため、女性のほうがラグジュアリーを感じやすい。」のだとか。なるほど、これまた勉強になります。
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たくさんの素敵な女性たち、輝いている女性たちと会話をすることで、私自身、勉強になり、刺激になり、そして勇気をもらえた感じがしました。
どこの世界でも男性社会の中で仕事をすること、キャリアを重ねること、仕事で認められるようになるのは容易はなく、悩みも大きいはず。それでも立ち向かっていく強さとしなやかさ、そして女性だからできること、女性だからわかることもきっとあるはず。私自身もそれらを探りながら少しづつ前に進んでいきたいと思っています。
そしてこのような活動をランボルギーニが行うということが少し意外でもあり、今後のランボルギーニが大きく変わる予感!?
(吉田 由美)