ファミリーカーでもハイオク指定!? 多くの輸入車が指定燃料がハイオクになる日本のレギュラー・ガソリン・オクタン価の謎【ココがおかしい日本のクルマ&交通事情】

ガソリンエンジンを搭載するヨーロッパ車の多くは指定燃料がハイオク(プレミアム)になっています。これにはちょっとした事情があります。日本のレギュラーガソリンのオクタン価は89以上、プレミアムは96以上という規定です。

ところがヨーロッパのレギュラーガソリンのオクタン価は91~95くらいなのです。つまり、ちょっとオクタン価が足りないからプレミアムを入れなければならないってことになるのです。だったら、ヨーロッパ車がちょっとチューニングを変えて日本のレギュラーガソリンに合わせたセッティングで輸出してくれるといいですよね。そうすれば、高いプレミアムを入れずにすみます。普通のVWゴルフやBMW i3のレンジエクステンダーにプレミアムなんて入れたくないです。

日本のクルマは各国に輸出するときにその国の事情に合わせます。レギュラーガソリン車はあまり手を加えずとも問題ないのですが、東南アジアにプレミアムガソリン車を輸出する際などは、その国のプレミアムガソリンのオクタン価に合わせたセッティングを施します。

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諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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