トロロッソへのパワーユニット供給は未来のレッドブル・ホンダにつながる!?【F1速報×F1女子~シンガポールGP号~】

今年で10回目の開催となったシンガポールGPは初めてのナイトウエットレースとなり、スタートから大混乱! こんな展開ってあるの!?と驚くほど、ドラマチックなレースになりましたよね。

そんなシンガポールGPを改めて振り返りたいのであれば、9月21日(木)発売の「F1速報シンガポールGP号」がオススメ。本誌の見所と合わせてご紹介します!

■FOCUS OF THE GRAND PRIX

スタート直後、フェラーリ2台に挟まれたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は行き場をなくし、キミ・ライコネン(フェラーリ)と接触。ライコネンはコントロールを失いチームメイトのセバスチャン・ベッテルに激突、さらに1コーナーで再びフェルスタッペンに激突し3台ともリタイアとなってしまいました。

あの光景は衝撃的すぎて未だに脳裏に焼き付いて離れません。「FOCUS OF THE GRAND PRIX」から、それぞれの言い分を見てみましょう。

「スタートは平凡だった。それでマックスを牽制しようとちょっと左に寄せたんだ。次の瞬間、左サイドに強い衝撃を感じて、キミのマシンが当たったことが分かった。実際に何がどうなったのか僕にはよく分からない」(セバスチャン・ベッテル)

「幅寄せしてきたのは彼(ベッテル)だからね。僕の左側にキミがいるのが見えなかったのかもしれないが、それは言い訳にはならない。タイトルを争っているのなら、つまらないリスクは冒すべきじゃない。あの時、僕は何とかスペースを空けようとしたんだ。レーシング・アクシデントだとは思っていない。3台があの事故に絡んで、僕が真ん中にいた。ミスもしていなければ、間違ったこともしていない」(マックス・フェルスタッペン)

かなりお怒りのフェルスタッペンに対し、アイスマンはいつだって冷静です。

「僕からはふたりの位置関係が完全に見えていた。マックスをオーバーテイクしたら、右リヤにヒットされた。僕には何もできることはなかったよ。よくある種類の出来事で、それぞれが大きな代償を払った。残念だが、そういうことだ。スチュワードがどう見るのか、何が原因で、何が問題なのかを見極めるには時間がかかるだろうが、アクシデントの原因が何であれ、もはや結果は変わらない。今さら議論しても意味はないね」(キミ・ライコネン)

■TURNING POINT

予選5番手に沈んだルイス・ハミルトン(メルセデス)。オーバーテイクをしにくい市街地コースで優勝どころか表彰台さえ厳しいのではないかと思っていましたが、決勝でのレッドブルを寄せつけない走りは最高にかっこよかった!

「TURNING POINT」ではハミルトン独占勝利の理由をドライバーやチーム関係者の話から分析しているのですが、やっぱり気になるのがハミルトンの心境。あの日、一体どのような気持ちでレースに挑んでいたのでしょうか。

本誌によると、ハミルトンは午後4時にホテルからコースへ徒歩で向かう途中、空から大粒の雨が落ちてきた時、「今日は勝負できる」と確信したといいます。

「アイルトン・セナがモナコでクラッシュしたことを思い出したんだ。実際に自分も同じようなミスを経験していたからね。『集中力を切らすな』って、心の中で叫び続けていた。それはまるで彼(セナ)が僕に語りかけていたかのようだったよ」(ルイス・ハミルトン)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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