■激動のマリーナ・ベイ
シンガポールGPで一番の衝撃といえば、ホンダとマクラーレンのパートナーシップ解消、そしてトロロッソへホンダパワーユニット供給の決定ではないでしょうか。
「激動のマリーナ・ベイ」ではその内幕を完全レポート。今回の経緯についてマクラーレンチーム代表ザック・ブラウンは以下のように説明しています。
「これは大きな問題だと認識したのは、プレシーズンテストが始まった時だ。1年目の選手権9位については覚悟をしていたし、昨年の6位は一定の進歩を示していた。今年は、そこからさらに前進する必要があったのだが、実際には1年目と同じような状況に陥り、目標の達成は望めそうになかった。求められた結果を出せないプログラムに与えられる期間は3年が限界だ。私たちは、考え直すべき時が来たと感じた」
本誌によると、マクラーレンからはすでに開幕序盤の段階で、提携解消の申し入れがあり、それでも長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者は、最後までマクラーレンとの関係継続の可能性を探り続けていたのだそうです。
そんな長谷川総責任者の胸が熱くなるエピソードを紹介しますね。
セッション後の囲み取材で長谷川総責任者は、「来年以降もずっとやっていくつもりでしたし、とにかくマクラーレンと勝ちたかった」と、無念の心境を語った。そして最後に「今は本当に、涙が出るほど残念です」と、絞り出すように発したそのひと言はほとんど涙声だった。(F1速報シンガポールGP号より)
長谷川総責任者が「マクラーレンと勝ちたかった」とおっしゃっているように、私もマクラーレンとホンダの復活を心待ちにしていました。なので、今回のことは本当に無念でなりません。
でも、落ち込んでばかりではいられません。ホンダの未来について明るい情報も書かれていましたよ!
「あるレッドブル関係者によると、トロロッソにはこれから短期間で、一から新設計のギヤボックスを作れるほどのリソースはないため、レッドブル・テクノロジーズが今年のRB13のギヤボックスを改造して、ホンダ仕様に合わせるのだという。19年にはレッドブル・レーシングもホンダ陣営に加わるとの噂は、ここへ来てますます現実味を増している。トロロッソのためのギヤボックス製作は、レッドブルとホンダの大規模なコラボレーションへとつながる最初の一歩になるかもしれない」(F1速報シンガポールGPより)
レッドブル・ホンダF1チーム……、見てみたい!! F1復帰以来、低迷しているホンダですがトロロッソへのパワーユニット供給を機に、道が開くといいなと思います。そしてかつてのマクラーレン・ホンダのように、今度はレッドブル・ホンダとしてF1界に新たな歴史を築いていってほしいです!
■「鈴鹿NAVI」2017
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(yuri)
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