チーム発足20周年となるARTAが記念の勝利。ARTA BMW M6 GT3が完全勝利を見せた富士300km【SUPER GT 2017】

8月5〜6日、富士スピードウェイで開催されたSUPER GT第5戦「2017 AUTOBACS SUPER GT Round 5 FUJI GT 300km RACE」。

5日の予選でポールポジションを獲得したのはARTA BMW M6 GT3。続く2番手はStudie BMW M6と、BMW勢の速さが光りました。そして3番手にグッドスマイル 初音ミク AMG、4番手にLEON CVSTOS AMGというメルセデス勢。この予選の結果を見る限りタイヤのマッチングはブリヂストン、ヨコハマともに良好のようです。

スタートから好調だったのはARTA BMW M6 GT3。ジワジワとStudie BMW M6を引き離していきます。Studieの背後にはグッドスマイル 初音ミク AMGが1秒未満の距離でプレッシャーをかけてきます。

その初音ミクの後ろでは31号車のTOYOTA PRIUS apr GTとSUBARU BRZ R&D SPORTの激しい4位争い!

第1コーナーのTGRコーナーでBRZがインを攻めたかと思えば、コカコーラコーナーではPRIUSが刺し返すという緊迫したレース展開。PRIUSの久保凛太郎選手はGT2年目ながら先輩のBRZ山内英輝選手と素晴らしい勝負を繰り広げていきます。

その31号車PRIUS、ミニマムローテーションともいえる22周目でピットイン!なんとタイヤ無交換作戦を敢行し、一気にBRZを引き離そうとします。ピットストップタイムはなんと21秒!

Studieは23周目にピットインするも、タイヤは4本交換。その間に31号車PRIUSが先行してしまいます。31号車PRIUSのタイヤ無交換作戦はかなりの成果をもたらしていきます。

タイヤ無交換で3位を安定的にしたカタチとなった31号車PRIUS、問題はタイヤがゴールまで持つかどうか。しかし1分41秒台という比較的速いペースで周回を重ねていきます。

しかし、トップのARTA BMW M6 GT3は余裕のアドバンテージでタイヤ4本を交換し、その後も1分40秒台という周回で、この1台だけ次元が違うという印象を与えながら走り続けていきます。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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