好調なブリヂストン勢のARTA BMW M6 GT3と31号車PRIUSの活躍に目を奪われがちですが、2位を走る31号車PRIUSを初音ミク AMGは1分40秒台で追いかけます。タイヤ無交換でも41秒台を出すPRIUSはそうやすやすとは抜かれず、かなりの周回数を粘りますが、41周目に初音ミク AMGが2位に。そして4位を走るBRZは31号車PRIUSにあと2秒というところまで追いついてきました。
初音ミク AMGはこのままARTA BMW M6 GT3を追いかけようとしますが、ARTA BMW M6 GT3のウォーキンショー選手が46周目に1分40秒121というベストラップを出すなど、一気に引き離しにかかります。
ARTA BMW M6 GT3と初音ミク AMGの差は10秒ほど。しかしGT500クラスのARTA NSX-GTがオーバーオールトップでチェッカーをうけるタイミングでリザルトに差がつき、ARTA BMW M6 GT3がGT300で唯一62周を走りきることになりました。
ウィナーズパルクフェルメには2台のARTAが並ぶという光景。それも2台ともPole to Win!ARTAがチーム発足20周年となる今年に相応しいアベック優勝、Pole to Winとなりました。
またひとつ劇的な神話が生まれたSUPER GT。次戦は8月26〜27日の鈴鹿インターナショナル1000km。鈴鹿インターナショナル1000kmとしては最後のレースとなる記念大会的な次戦。過酷な1000kmではどんなドラマを見ることが出来るのでしょうか。
(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)