ホットハッチらしさを実感するシャシーカップのキレキレな走り【ルーテシア・ルノースポール・シャシーカップ試乗】

マイナーチェンジを受けたルーテシアのスポーツモデル「ルーテシア・ルノー・スポール」の中間グレード、シャシーカップに試乗しました。

シャシーカップは、スタンダードのルーテシアに対してダンパーの減衰力をフロントで27%アップ、リヤで20%アップし、それに合わせてスプリングレートもアップされています。車高は3mm下げられました。

フロントブレーキローター径をφ320、リヤローター径をφ260に拡大、フロントのアンチロールバー(スタビライザー)を3.7mm厚のφ22.5中空タイプとしています。ステアリングレートは14.5対1となります。搭載されるエンジンは1.6リットル4気筒エンジンで、200馬力、240Nmのスペックを持ちます。

新しいルーテシア・ルノー・スポールには、ローンチコントロールというシステムが追加されました。ノーマル、スポーツ、レースの3つのモードに変更できる走行モードのうち、スポーツとレースの2つのモードでローンチコントロールは作動します。

センターコンソール上にあるR.S.ドライブスイッチを押し、セレクトレバーを横にスライドさせるとレースモードになります。この状態で、左足でブレーキペダルを踏み、右足でアクセルペダルを床まで踏み込みます。するとエンジン回転が2500回転程度でコントロールされエキゾーストノートが「ブボボボボッ」とうなります。

ブレーキペダルを離した瞬間、軽くホイールスピンを起こしながら、ルーテシア・ルノー・スポールは怒濤のごとく発進します。そのまま、レッドゾーンの6500回転を目標にマニュアル操作でシフトアップすれば、かなり力強い加速を味わうことができます。


この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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