【バンコクモーターショー2017 その9】いすゞの主力D-MAX、mu-Xに1.9Lの新開発エンジンを搭載するSUVとピックアップ

いすゞは商用車に関してタイで高いシェアを持つ。古くから三菱商事と合弁でタイ市場に取り組み、全国各地に販売網を展開していることが圧倒的な強みになっている。

主力車種は1t級ピックアップのD-MAXで、これをベースにしたSUVのmu-Xもラインナップする。タイでのいすゞは、D-MAXに最初に採用したものが数多くあり、プロジェクターヘッドライト、運転席の後部に空間を持つスペーキャブのボディ、コモンレール直噴ターボのディーゼルエンジンなど、いずれもタイではいすゞが最初に投入している。

D-MAXとmu-Xにはこれまで、3.0Lのディーゼルターボを搭載してきたが、今回は1.9Lのディーゼルターボを開発して新搭載したのが注目される。

RZ4E-TC型エンジンは1.9Lの排気量ながら、コモンレール直噴仕様に加え、VGSインタークーラー付きターボ、DOHCなどにより、110kW/350N・mの動力性能を発生する。最大トルクは1800回転から2600回転という低い回転数域で発生する設定だ。

従来から搭載されている3.0Lの直噴ディーゼルターボは、3.0Lの排気量ながら130kW/380N・m実力だから、新開発の1.9Lエンジンが高い性能と効率を備えているのが分かる。

(村木哲郎)