トヨタ自動車の豪州法人であるトヨタ・オーストラリアは「8月をもって、FJクルーザーが生産を終了する」と発表しました。
「FJクルーザー」は“性能と遊び心を両立したSUV”というキャッチを掲げ、2006年から北米専用モデルとして製造・販売され、2010年12月から日本への導入が行なわれています。
多くのSUVが醸しだす武骨な印象はなく、むしろ丸いヘッドライトやカラフルなボディカラーがもたらす印象は明るくフレンドリー。
しかしながら、シャシーは同社の本格派SUV「ランドクルーザープラド」と同じくラダーフレームが採用されており、アプローチアングル(34°)、デパーチャーアングル(27°)、ランプブレークオーバーアングル(28.5°)といった対地障害角をはじめとした高い悪路走破性を有しています。
そのほか、90°の開口角度を確保し、乗降性や積載性に優れる観音開きドアを採用するなど、「FJクルーザー」ならではの個性が随所に光っているのもポイント。愛嬌のあるルックスに、本格的な悪路走破性と実用性も兼ね備えた独自の個性でもって、高い人気を集めているモデルであります。
すでに米国市場への導入は中止されており、8月をもってオーストラリアそして日本向けへの生産も終えるとのこと。
ちなみに、日本ではまだ購入可能(2016年5月)。車両本体価格は324万円~346万6286円。個性きらめく本格派が欲しい人は、このチャンスに是非!!
(今 総一郎)