“特別なクルマ”と聞いて、クーペそしてオープンカーを思い浮かべる方は少なくないはずです。
ワイド&ローに構えたスポーティなルックスをはじめ、ドアは運転席と助手席の2枚のみ。
スタイルの美しさを第一に考えられており、後席や荷室などの実用性は二の次。走りについても妥協はなく作りこまれており、各ブランドの特色が色濃く反映され、まさにブランドの顔といえる重要な役割を担っています。
そのなかでも人気のブランドそしてモデルがあるのは当然で、「BMW・M4」はその1台です。
BMWのハイパフォーマンスカーを手掛けるBMW M社からリリースされた「M4」は、2ドアクーペの「4シリーズ」をベースに、エンジンから足回りまで徹底的に作り込まれています。
とくにエンジンは、滑らかなフィーリングが心地よいと好評を博した直列6気筒にツインターボを組み合わせ431ps/550Nmまで性能を向上。
その卓越した走行性能や大迫力のサウンドはもちろん、適度に威圧感のあるエアロパーツが確かな存在感を見る者に与えます。
ライバルとされるメルセデス・ベンツも、この春にニューモデル「AMG-GT」を国内発表。
メルセデス・ベンツの高性能モデルを開発するメルセデスAMG社が、独自に開発したモデルであります。
クラシカルな雰囲気が漂うロングノーズ&ショートデッキのプロポーションのボディに収まるエンジンはV型8気筒ツインターボ。
また、スペースフレームの90%以上にアルミ材を使用するほか、一部にはさらに軽量なマグネシウムを使用し、わずか3.8秒で100km/hに達するとのこと。
価格は1580万円~1840万円と、「M4」はもちろん、スポーツカーの大御所である「ポルシェ・911」も意識したプライスです。
輸入車に限って言えばクーペはポピュラーなジャンルですが、一方の国産車は主に2枚しかドアが無い点から「不便」というイメージが強く、車種が少ないのが現状です。しかし、ここ数年はクーペのデビューが徐々に増え始めているのです。
そんな国産クーペの中でも、とりわけ人気を誇るのが「レクサス・RC」です。
レクサスのアイコンである“スピンドルグリル”を配し、ダイナミックさと流麗さが備わったボディはクーペづくりに長けた輸入ブランドと比べても引けを取ることのない堂々とした佇まいを披露。
パワートレーンは3.5LのV型6気筒のほか、クーペでは初となるハイブリッドも用意。また、V型8気筒を搭載する高性能版「RC F」もラインナップ。輸入車の牙城を崩さんとする意欲作として注目です。