VW「e-up!」の滑らかな走行フィーリングを体感!【VW Fest 2014】

VGJ(VWグループ ジャパン)が4月26日、富士スピードウェイで6年ぶりとなるビッグイベント「VW Fest 2014」を開催。 

全国から約4000台のVW車が朝早くから富士山のふもとに大集合。赤青白黒などの色とりどりのVW車が会場駐車場を埋める様は圧巻の一言。 

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サーキット外周路では年内に日本へ導入される予定のEV「e-up!」の試乗会が開催され、当日受付の試乗枠が午前中に埋まってしまうなど、来場者の関心の高さを窺わせていました。 

VW_e-up!

今回用意された3台の「e-up!」試乗車は本国モデル(左ハンドル)。

試乗車に乗り込んだ来場者が慣れない操作に戸惑わないよう、運転前に係員からしっかりレクチャーを受けた後にいざ試乗コースへ。 

VW_e-up!VW_e-up!

試乗した感想としては国産EVを凌ぐモーター音の静かさや、コンパクトなボディサイズからは想像出来ない乗り心地の良さに大いに感心させられた次第。 

本来ならネガ要素となるバッテリーによる重量増ですが、小型車にとってはむしろ乗り心地の向上に繋がることから、走り出してすぐにその意外性に驚かされます。  

VW_e-up!

また、ガソリン車のエンジンブレーキに相当する回生システムの効き具合もシフト操作により選択可能で、下り坂でも十分減速が得られるのが特徴。 

VWの本国資料によると、最高速度は130km/h、 0-100 km/h加速12.4秒、フル充電時の航続距離(実力値)は120-160km。 

車両価格は未発表ですが、欧州価格の26,900ユーロから推定すれば400万円前後になるものと思われ、今後のVGJの価格設定が注目されます。 

一方、サーキットのメインコースではプロドライバーが駆る「ゴルフR」や「ザ・ビートルターボ」に同乗試乗出来るプログラムが用意されており、筆者も「ゴルフR」が持つポテンシャルを体験することに。  

同車に搭載されている2.0Lターボエンジン(最高出力280ps/最大トルク38.7kgm)はかなりの強心臓で、凄まじい程の加速性能に圧倒されます。 

コーナーリング時のロールが少ない割りに乗り心地が犠牲にされていない所が美点。 

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そして今回のイベントの最後を締め括った「パレードラン」では総勢約300台のVW車がメインスタンド前をビッシリと埋め尽くすなど、日本に於けるVGJの販売の歴史を垣間見るような情景が展開されていました。 

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ちなみにVGJは昨年4月からの1年間で7.2万台(前年比+25.2%)を販売する好調ぶりで、同じく絶好調とされるメルセデスベンツの6万台(同+39.5%)やBMWの5万台(同+20.7%)をも上回っている状況。 

今回試乗した「e-up!」の仕上がりも予想以上に高レベルだっただけに、輸入EVで先行するBMW「i3」共々、国内に於けるEV展開に弾みがつきそうです。

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 (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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