沖縄で超小型EVによる「自動運転」実証実検がスタート!

沖縄 久米島でDENSOとNEC、JAXAが連携して4月から超小型モビリティ(EV)の自動走行システム「久米モビ」の実証実検をスタートさせます。

Kume_Island

日本の準天頂衛星「みちびき」から発信されている高精度のGPS情報(測位誤差10cm台)を活用することで、すれ違い走行なども可能になる模様。

先日「第3回シュガーライド久米島」が開催された久米島に隣接する奥武島(オウジマ)へ2018年までに計30台の自動運転車両を配備する計画とか。

奥武島のスパ施設「バーデハウス内」に設置した管制センターから衛星や通信機器の情報を基に複数のモビリティを一括制御。 

車両や道路には通信機器が設置され、通信機とモビリティ間、モビリティ同士間を無線で繋ぎ、管制センターとのデータやりとりにより安全な自動走行を実現する計画。

Ou_Island

具体的には利用者がスマートフォンなどの端末を用いて車両を呼び出すと、管制センターの指示で自動で車両が利用者の元に向かい、目的地まで送り届けるというもので、実証試験は今年の4月以降、2018年3月まで継続して行われる予定。 

TOYOTA_iROAD_COMS

車両はトヨタ車体製の1人乗りEV「COMS(コムス)」がベースで、準天頂衛星からの位置情報を受け取るロケーターのほか、地上情報を収集・処理する画像センサー、情報処理システムを備え、障害物を避けながら自動走行が可能。 

DENSOの開発担当者は「高齢者のニーズに合わせて安心安全なシステムを構築していく」としており、自動車メーカーが現在取り組んでいる自律走行システムに比べ、車載装置がコンパクトでコストも低く抑えていると言います。 

Kume_Island

久米島町では将来的に自動走行車を高齢者や観光客などに活用してもらうのを目的にしており、町長は「最先端技術の実証フィールドを提供することで、新たな産業集積や観光客の誘致、子供達の夢を育てる一助にしたい」とプロジェクトへの意気込みをみせているそうです。 

■久米島町Webサイト
http://www.town.kumejima.okinawa.jp/index.html

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 (Avanti Yasunori) 

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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