日産「新型ティアナ」デビュー 2.5リッター価格約250~300万円の「おもてなし」セダン

「モダンリビング」(初代)、「おもてなし」(二代目)をコンセプトにしてきた上級サルーン日産「ティアナ」が三代目へと、正常進化のフルモデルチェンジをしました。

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アメリカや中国など世界120カ国以上、年間60万台以上を販売するグローバル戦略車でもある「ティアナ」は、初代からの伝統を受け継ぎつつ、今回は走行性能にも徹底的にこだわっています。

上級サルーンですから、パフォーマンスだけがこだわりの対象ではありません。快適性、静粛性など余裕のある空間作りも強く意識しているということです。

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走行性能では、新開発リヤマルチリンクサスペンションや、内輪のブレーキによる姿勢制御『アクティブトレースコントロール』の採用といったシャシー性能の向上がポイントです。

パワートレインでは、2.5リッター4気筒の『QR25DE』型を改良したエンジン、変速比幅を6.690として燃費と加速性能を両立した新型エクストロニックCVTが注目点。これにより、全グレードで燃費は14.4km/Lとなり、平成27年度燃費基準を達成しています。

快適面では、ボディ剛性の強化やエキゾーストマウントの最適化、エンジンマウントの素材変更、ドアミラー形状の最適化などによりメカニズム面で振動やノイズ、風切り音を抑制しています。さらに室内の吸音性を向上させることで、高い静粛性を実現しているということです。

そしてティアナのシンボル的な装備といえる助手席オットマンシートも進化しています。ふくらはぎや下腿にかかる圧力を広範囲に分散し、足を伸ばした時の快適性を向上しているそうです。

これらの工夫により、『目的地までを一直線に目指すということだけではなく、そこにたどり着くまでの時間を同乗者の方と味わいながら、移動そのものを楽しんでいただけるのが、新型「ティアナ」』に仕上がったというわけです。

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また、先進安全技術として、日産が展開するセーフティシールドテクノロジーを採用。アラウンドビューモニターには動く対象物にも反応する「MOD(移動物検知)」機能を加えたほか、「BSW(後側方車両検知警報)」機能と「LDW(車線逸脱警報)」も用意しています。

国内の販売目標は520台/月。メーカー希望小売価格は、XEが2,429,700円、XLが2,753,100円、XVが3,045,000円。国内での発売開始は2014年2月5日となっています。

●XLグレード 主要諸元
全長:4880mm
全幅:1830mm
全高:1470mm
ホイールベース:2775mm
室内寸法 長:2130mm
室内寸法 幅:1515mm
室内寸法 高:1215mm
車両重量:1470kg
乗車定員:5名
最小回転半径:5.5m
燃料消費率:14.4km/L(JC08モード)
サスペンション形式:前 ストラット/後 マルチリンク
タイヤサイズ:215/60R16 95V

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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