アルゼンチンに、F1で有名なモナコを模した巨大スロットカーサーキットを作ってしまった人がいます。アルベルト・マリオ・シリベルトさんがその人。
彼は、2009年12月に、「Maqueta Slot Circuito de Monaco」(Slot scale model Circuit of Monaco)を作り、2010年4月に完成させると公表していました。しかし、その予定はずれ込み、2011年4月になって、ついに「Maqueta Monaco Circuito Slot」(Monaco scale model Slot Circuit)として完成したのです。
完成のお披露目は、ラ・カーサ・デ・ラ・カルチュラ(カーサ・オブ・ザ・カルチャー)で4月27日から5月10日まで行われ、誰もが目にすることができました。その時の様子が、YouTubeで公開されています。
2009年の時点では、個人使用か営業サーキットになるのかは不明でしたが、まずはイベントなどの貸し出し用としてスタートするようです。
さて、このモナコを模したスロットカーサーキットは、11m×6m×1.7mの大きさのウッドトラックで、1/32スケール用に作られています。2009年の時点から、トラックのレイアウトがモナコにそっくりなのはもちろんのこと、ビルや観客席などもモナコを模した素晴らしいシーナリーとなっていたのですが、完成形では道路のラインが引かれるなど、より本格的なものになっており、まさにモナコそのものです。
もちろん、当初の予定通り、8台のカメラをトラック内に設置し、ブラインドとなって見えない部分を補っています。モナコでおなじみのトンネルも3.8mの長さになりますが、このカメラとモニターにより、中の様子を確認しながら操作できます。レースの様子はすべて録画されるため、後から見ることも可能です。
アルゼンチンでは、アルゼンチン製のスロットカーが作られるなど、スロットカーもそれなりに盛んで、今後もどこかで見ることができそうです。アルゼンチンまで行けるという日本人はなかなかいないと思いますが、1度は走らせてみたいサーキットです。
(ジム加納)