東京モーターショーでは、次世代を占うコンセプトカーのほかにも、自動車にまつわる少し先の未来を提案するテクノロジーも数多く出展されています。
西ホールにあるNTTドコモブースで参考出展されていたのは、「ドコモ ドライブネットインフォ」というスマホ用アプリでした。右の女性が掲げるスマホの画面が、そのアプリです。
「ドコモ ドライブネット」の名前は、スマホの人気カーナビアプリなので、ご存じの方も多いかもしれません(現在は『ドコモ ドライブネットナビ』に改称)。
カロッツェリアブランドでおなじみ、パイオニアとNTTドコモとの共同開発であるこのナビアプリ。見た目や操作性がカロッツェリアのナビと同じ操作性なのが人気の秘密です。
そんな「ドライブネット」シリーズに12月中旬、新たに加わる予定のサービスが、「ドコモ ドライブネットインフォ」です。
機能をかんたんに説明するなら、前述の「ドコモ ドライブネットナビ」を補完してくれる、便利なアプリ。
具体的には、NTTドコモが培ってきた「しゃべってコンシェル」に代表される音声認識技術と、パイオニアの持つ膨大な走行データを元に予測された渋滞情報を合体させた、ドライブに欠かせないアプリです。
写真はアプリのオープニング画面ですが、指でタッチする必要はありません。NFC(大容量データを無線でやりとりできる新規格)対応のスマホなら、専用クレードルに置くだけで、自動的にアプリが立ち上げってくれます。
ドコモおなじみのサービス「しゃべってコンシェル」。これを使った方ならわかるとおり、スマホに話しかけるだけで、メールを送ったり調べものをしてくれたりと、その便利さは一度使うと手放せません。
その定評あるサービスを、ドライブのシーンでより使いやすいようにしたのが「ドコモ ドライブネットインフォ」なのです。
その機能は多彩です。なかでも重宝しそうなのが、ショートメッセージの作成と送信、これら操作がスマホに向かい声で命令するだけで完結できます。操作は、やさしい対話式。とてもかんたんです。
さらに助かるのは、受信メッセージを音声で読み上げてくれる点。
運転中では読みたくても読めないメールも、これで内容を知ることができます。もちろん、電話帳から検索し電話をかけるのもお手のもの。Googleのスケジュールともリンクできるので、まるですぐそばに秘書がいるかのように、自分の予定を確認することができます。これはかっこいい!
さらに、スマホ内蔵のセンサーを活用して、急ブレーキや急ハンドルの警告もしてくれます。
加えて、現在地付近の渋滞情報も正確に通知してくれるので、「ドコモ ドライブネットナビ」の頼れる相棒になってくれます。
これだけの機能を備えた「ドコモ ドライブネットインフォ」。まずはAndroid版からリリース。ダウンロードは無料です。
最近の大画面スマホにも対応したクレードル+ステアリングリモコン+DCアダプタのセットが、非常にリーズナブル(予価4,830円・税込)に購入できるのもうれしい点。
カーナビとしての性能をさらに極めたいなら、別売りのセンサーユニット(予価8,295円・同)も用意されています。
さらに将来的には、点検整備のタイミングを教えてくれたりさらに工場の予約までしてくれたり、車両をトータルで管理してくれる方向にも進化していく計画もあるようです。
こちらは、バックミラーに内蔵されたディプレイで作動する「ドコモ ドライブネットインフォ」。ドコモのブースでは、モーターショー会場でしか体感することのできないわくわくする未来があります。場所は東京ビッグサイト西ホール。12月1日までの東京モーターショー会期中に、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。
●ドコモ ドライブネット
https://www.nttdocomo.co.jp/service/information/drive_net/index.html
(畑澤清志)