三角EVコンセプト「日産ブレイドグライダー」を画像と動画で先行公開【東京モーターショー2013】

 リーフの発売から3年、日産がまたしても電気自動車によって自動車業界の常識に風穴を開けそうです。

それが東京モーターショー2013にて世界初公開する「ブレイドグライダー」です。

これは、日産が2014年のル・マン24時間耐久にて走らせる電力駆動のレーシングカー「ZEOD RC」の独創的なテクノロジーを活用したというストリート系EV。独特の三角翼(デルタウイング)シルエットを受け継ぎ、またドライバーはセンターに座る3名乗車のオープンモデルとなっています。 

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四輪車としては信じられないくらい狭いフロントトレッドですが、前後重量配分が3:7とリヤ寄りになっていることもあり、走行性能には問題ないといいます。駆動はリヤ左右独立インホイールモーターにより、またコーナリングフォースの多くをリヤで生み出しているといいます。なお、バッテリーはリーフ譲りのリチウムイオンとなっています。

動画でも確認できるように、センターシートは跳ね上げ式ドアを開けたほうにスライドしてくるので、乗降性の不安もありません。走行安定性についても、レーシングカーのノウハウを活かしたボディ全体でダウンフォースを生み出す構造により、しっかりと路面にグリップさせるといいます。

さらに、この三角翼ボディは空力性能にも優れ、電気自動車のウィークポイントとなる航続距離についても、プラスになるとアナウンスされています。

しかも、リヤタイヤによってコーナリングフォースの多くを発生させるシステムにより、ドライバーの操作に忠実かつオンザレール感覚のコーナリングも楽しめるともいいます。まさにサーキットを実験室にして生まれた、新感覚オープンスポーツといえそうです。

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2014ZEODRC01

 

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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