ダイハツ工業が9月9日に発売したインドネシア向け戦略小型車「AYLA(アイラ)」の受注が、月間販売目標台数4000台の2倍以上となる約8500台に達したそうです。
「AYLA」は「トヨタ、ホンダなどASEAN向け超低価格車を発売 !」でお伝えしたとおり、インドネシア政府が9月にスタートさせたエコカー優遇税制適応第1号に認定。
同政府が定める980cc~1.2Lのエコカー規定にミートする1.0Lとなっており、卸売価格の10%に相当するぜいたく税、「奢侈(しゃし)税」が免税されます。
ダイハツの軽「ミラ・イース」で培った低燃費化技術が活用されており、2009年の開発企画段階からインドネシア人デザイナーが参画。
現地ニーズの吸い上げを徹底、悪路や冠水路でも走破できる最低地上高や、狭い道でも取り回しが容易な最小回転半径を実現したと言います。
燃費は22km/Lと、エコカー認定基準となる20km/Lを上回わる性能を確保。
「AYLA」の販売価格帯は部品の現地調達率拡大等でMT仕様が約65万~約83万円(AT仕様は+8万円)と、かなりの戦略価格となっています。
アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)が4月に開所したジャカルタ近郊の新工場で生産されており、トヨタへのOEM分を含めて9000台/月の生産を予定。今後の需要動向によっては生産能力増強の可能性も有る模様。
まずは好調な立ち上がりとなったようで、同車の販売開始までの苦労が報われた形。
ジャカルタで開催されたインドネシア国際モーターショー2013では「AYLA」の今後の派生モデルを示唆する「AYLA GT」やオフロード仕様の「AYLA X(クロス)-Track」、ワンランク上級の「AYLA Luxury」の3モデルのコンセプトカーを出展。
更には「UFC2」、「CUV」、「D-R Estate」といったコンセプトモデルや、「NC-Y」「NC-Z」などの「AYLA」の下級クラスとなるコンセプトモデルを合わせて、合計8モデルを一挙公開するなど、同社のASEANへの半端無い力の入れ方が窺えます。
■ダイハツ AYLA
http://www.daihatsu.co.id/products/highlight/ayla
■トヨタ AGYA
http://www.toyota.co.id/product/agya/#price-and-specifications
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