ついに、フォルクスワーゲンゴルフにスポーツモデルにして最上級グレードのGTIが日本で発売されました。JC08モード燃費15.9km/Lの省燃費性にサラリーマンにも手が出せそうな価格369万円と発表されました。
ついに、フォルクスワーゲンゴルフにスポーツモデルにして最上級グレードのGTIが日本で発売されました。JC08モード燃費15.9km/Lの省燃費性にサラリーマンにも手が出せそうな価格369万円と発表されました。
ゴルフGTIといえば、その名の通り大衆車として世界中におびただしい数を走らせたVWビートルの後継車としてヒットしていたやはり大衆車であるゴルフ1に、パワフルなエンジンとスポーティな足回りを与えられた、ある意味特殊なグレードのゴルフでした。
その後、ゴルフのサイズアップと上級指向にあわせ、GTIもモデルチェンジ毎にハイグレード化、ゴルフ4あたりからは完全なゴルフの中の「特別なグレード」から「イチバン上のグレード」へと変わっていったように感じられます。
そして、最新のゴルフであるゴルフ7にも、その最上級グレードであるGTIが日本でも発表されました。
18インチホイールを装着せずとも、赤いラインでGTIであることがハッキリわかり、フロントフェンダーサイドのバッジなどからも今回のGTIはGTIを強く主張しています。
そして走り出すとそのGTIらしさはさらに主張してきます。
フツウの人が選ぶであろう1.4リッターのハイラインはもちろん、1.2リッターのコンフォートラインでも「これはこれで十分だしバランスがいい」と思わせるものでしたが、GTIはそのバランスを崩す事無く高いレベルの走りができる、だけでなく楽しめるようになっています。
今回サーキットやパイロンを使ったスラローム走行や緊急回避ブレーキなども経験させていただきましたが、普通なら止まれそうもないシチュエーションでも減速してハンドルを切ってそのまま通り過ぎることができることシーンをいくつも体験しました。
それも、ムリヤリにスピードを落としてつまらない走りを強いるのではなく、まあまあのハイペースで走りを楽しんでいても、「これは危ない」と人間が感じるのと同時くらいにシステムが介入してくるわけです。この人間が感じたときはだいたいの場合は手遅れなことが多いわけで、それを機械が助けてくれる、そんなイメージです。それも、その介入は意識していないとわからないレベル。なので、安全のために走らせてくれないのではなくとても自然に気持ち良く走っていて万が一のときにはフォローしてくれる、そういうクルマに仕上がっています。それもかなりのハイペースが可能です。
車内の静粛性も高く、18インチでもまったく乗り心地に不満が出るようなことは予想されず、おそらくアウトバーンなら200km/hオーバーでの巡航もヘッチャラだろうと思われるての新型ゴルフGTIの価格は369万円です。これは、最先端の被害軽減安全装置など標準装備の価格です。ハイラインの70万円高は超魅力的ではあります。
ハッキリ言ってこの性能でこのお値段は破格に安いと思います。なにせ高級車とスポーツカーと実用車の3台分の価値はありますから。
(小林和久)