中国自動車工業協会によると、2012年度の新車販売台数は約1930万台(前年比+4.3%)で、4年連続で世界一の座を確保。
しかしながら、景気の減速や燃料費上昇に加え、渋滞対策の一環で購入制限を導入する都市が増えた事や、尖閣諸島を巡る日中政情悪化により日本車不買運動等が販売全体を圧迫したことで、販売台数面では鈍化傾向が続いています。
そうした中、日系ブランドの販売が持ち直し始めており、トヨタ、日産、ホンダが今年5月に揃って販売増を達成。販売下降の泥沼からようやく脱出しつつある模様。
これにより、2013年度の中国新車販売は2,000万台の大台を突破(前年比+7%)すると予測されているようです。
ホンダは昨年の北京モーターショーで中国市場向けのコンセプトカー「Concept C」を公開。今年4月の上海モーターショーでは同車の量産型モデル「CRIDER」を発表。続く6月26日に合弁会社の広汽ホンダから販売を開始しました。
「CRIDER(中国語名:凌派)」はホンダが中国で現地開発した初のモデルで、商品企画は中国人が主体となって行い、開発では中国と日本のチームが協力。
1980年代生まれの顧客をターゲットにしたミドルクラスセダンとなっています。
龍をデザインモチーフとした個性的なエクステリアデザインを採用、力強さと低燃費を両立した動力性能、広い室内空間、ディスプレイオーディオなどの充実した装備、高い安全・環境性能を備えていると言います。
11万4,800元(約184万円)からという戦略的な価格設定となっており、ホンダはこのクルマを皮切りに中国でのラインナップを拡充させて行く模様。
中国では「シルフィ」、「ティアナ」、「デュアリス」などを販売する日産との合弁会社、東風ニッサンの1-5月の販売累計が32万台以上に達しており、5月単月で7.6万台を販売するなど気を吐く中、今後のホンダの中国での販売動向が注目されます。
■CRIDER仕様
全長4,650mm、全幅1,750mm、全高1,505mm、ホイールベース2,650mm
1.8L i-VTECエンジン搭載
燃費性能(中国総合燃費モード) 5AT:14.9km/L 5MT:15.4km/L
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