メルセデス・ベンツ日本は、上級SUVのGLクラスを7年ぶりにフルモデルチェンジして発表しました。
GLクラスはメルセデス・ベンツのSUVのなかで、Gクラスを本格クロスカントリーとすれば、最上級のSUVで、全長5.145m×全幅1.98m×全高1.85mのボディサイズと重量2.62t(GL63 AMG)と堂々としたもので、7人乗りです。
今回のモデルチェンジで、AMGモデルであるGL63 AMGが加わったのも大きなニュースです。
GL63 AMGは、 AMG社が開発した5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載し最高出力 410kW(557PS)、最大トルク760Nmを発生しながら、ECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)や最新の電子制御7速AT「AMGスピードシフトプラス」との組合せでハイエンド走りと環境適合性を両立しているとのこと。
GLクラスとしてはスタンダードモデルといえるのがGL550。スタンダードとはいえ、従来の5.5リッターから4.7リッターにダウンサイズした新世代の 4.7リッターV 型 8 気筒直噴ツインターボ BlueDIRECTエンジンを搭載。スプレーガイデッド・ガソリン直噴式燃料噴射システム、1千分の1秒以内に点火スパークを最大4回発生するマルチスパーク・イグニッション、ツインターボチャージャーなどを駆使し、最高出力320kW(435PS)、最大トルク700Nm(従来モデル比:出力+35kW(+48PS)、最大トルク+170Nm)と性能アップ。さらにこちらも7速AT「7G-TRONIC PLUS」やECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)とあいまって、約44%(10・15モード換算値)と大幅に燃費も向上してみます。
サスペンションには電子制御式エアサスペンションが採用されています。ばね定数、減衰力、車高を状況に応じて自動調整するADS(アダプティブ・ダンピング・システム)付き「AIRマティックサスペンション」が標準装備。例えば、通常走行時はセルフレベリング機構によりたくさんの人が乗っても荷物を載せても一定の車高を維持するし、オフロード走行ではスイッチひとつで車高を高めて走破性をアップさせることもできます。
さらに、GL 63 AMGでは、AIRマティックサスペンションをAMG専用に、よりスポーティな走りと快適性を高次元で両立した「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」を装備します。走行条件に応じて「Comfort」、「Sport」、「Sport Plus」の 3 つのモードから最適なセッティングを選択することができます。また、ブレーキはAMG強化ブレーキシステムが装備されます。
また、電子油圧制御されるアクティブアンチロールバーがコーナーリング時のロールを軽減する「ACTIVE CURVEシステム」を備えています。これは、例えば右カーブなら進行方向左側のサスペンションが縮もうとするのを防ぎ、より車体を安定したコーナリングを狙ったものです。
いま、もっとも気になる安全装備、もちろん最新のメルセデス・ベンツですから最新の安全システムが搭載されています。
「レーダーセーフティパッケージ(Radar Safety Package、RSP)」は、合計 5 つの長距離レーダーと近距離レーダーセンサーと1つのカメラで天候や時間の変化にも対応し、前方や左右後方の車両、障害物との距離や相対速度を測定し、万一の際には自動的にブレーキを作動させます。
RSP には、衝突回避のためのブレーキ力をサポートする「BAS(ブレーキ・アシスト・システム)プラス」、自動緊急ブレーキにより衝突回避を支援する「PRE-SAFEブレーキ」、ブレーキとアクセルを自動制御して、車間距離を適切に維持するとともに、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」、車線変更による側方の衝突を回避する「アクティブブラインドアシスト」、車線逸脱を防ぐ「アクティブレーンキープアシスト」などが含まれます。
「クロスウインドアシスト」は、80km/h以上で走行中、強風や追い越し時などの一定レベル以上の横風を ESPによって検知すると、必要に応じてブレーキ制御により各輪のトルク配分を制御し横風の影響を相殺、直進安定性をサポートします。
また 、駐車時や狭い道などで車両周囲の状況を 4 つの広角・高解像度カメラを用いて俯瞰映像としてモニター画面に映し出す「360°カメラシステム」(メルセデス・ベンツ初)を導入、縦列駐車時のステアリング操作をサポートする「アクティブパーキングアシスト」を装備し、ボディの大きい GLクラスの駐車や取り回しを容易にしています。
と、このように解説だけでも、長くなってしまうほどの抜かりない安全装備です。
そして、気になる価格はGL550が1290万円、GL63 AMGが1750万円と、お値段も最上級。
そんなSUVのSクラスと言えるGLクラスをプレゼントするのは、マーク・ボデルケ副社長。上海でワールドプレミアを行ったも日本で発売すると明言しました。
なお、東京六本木に続き、大阪でもメルセデス・ベンツコネクションがオープン。上野金太郎社長は大阪会場から同時中継ということで発表会に登場しました。日本のメルセデス・ベンツマーケットの2割を占めるという関西のお客さんに、よりメルセデス・ベンツに触れてもらおうとのことです。
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(小林和久)