先日、車内を静かにできるアイテムを発見したことをお伝えしましたが、実際に製品をアマゾンから購入し、クルマに装着して本当に効果があるのかを試してみました。
購入したのは以下の製品です。
ドアミラーとピラーに貼ることで、ボディ側面付近の風切り音を低減してくれます。
製品を実際に装着してみましょう。
製品を取り付けるときの注意点です。
まずこの製品に限りませんが、両面テープで貼付ける製品は、ウエスなどで装着箇所の埃や汚れ、油分を拭き取りましょう。
風切り音低減フィンセットの“ピラー用”は、3つの部品を等間隔で水平に貼ることがポイントです。
そのため、写真のようなマスキングテープやヒモに定規で間隔を測り装着位置をマークしておくと作業が楽になります。
風切り音低減フィンセットの“ドアミラーA”はミラー下部の平面部分の一番外側につけましょう。
ただし、フィンがドアミラーより外側へはみ出さないように注意!
“ドアミラーB”は三角窓がある場合はドアミラー内側の箇所に貼り付けます。三角窓がない場合はドアミラー付け根樹脂の箇所に貼り付けます。ミラーを格納して干渉しないか確認!
ドアバイザーの内側に貼ることで、バイザー付近の風切り音が低減できます。
風切り音低減モール バイザー用は装着時、貼り付け面がバイザーからはみ出さないようにリケイ紙をはがしながらしっかりと貼り付けましょう。窓ガラス開閉に支障がないことを最後に確認!
ボンネットエッジに貼ることで、フロントガラス付近の風切り音やワイパー周辺に発生するバタツキ音を低減することができます。
フロアーマット下に敷くだけで、フロントシート足元のロードノイズを低減してくれます。
ロードノイズ低減マットは自車のマットを製品の上に載せ型どりしたあと、はみ出さないために型をとったラインから5mm内側にカットしましょう。
装着状態はマットに隠れて見た目にはなにも変わりません。
ドアエッジに製品を挟むことで隙間が埋まり(上の写真左が装着前、右が装着後)、フロントとリヤドア間の風切り音を低減してくれます。製品をドアエッジに押し込んで長さを合わせて切るだけ、一番簡単でした。
ドア周りに貼ることでドアの密着性が向上し、ドア周りから進入する風切り音を低減してくれます。
ドア側のウェザーストリップゴムがあたる反対のボディ側に貼り付けて、ゴムとゴムを合わせることでより気密性を高めます。なので、貼付ける場所を決めるため、ドアゴムに水性ペンで「……」を描いて一旦ドアを閉めます。ペンの跡が転写され貼り付け位置の目安になって便利です。ドアヒンジ部からつけていくと装着後、製品の端の合わせ目が気になりません。
また貼る部分がまっすぐなところは引き気味に、カーブ部は押し気味に貼ると綺麗に貼れます。
注文した製品すべて装着してみました。
ちなみに記者は基本的にDIYはほぼ行いません。できるだけ面倒なことはプロにお任せしたいタイプです…。
しかし、そんなDIYに興味がない記者でもこれらの製品はひとりで簡単にクルマに装着することができました。
製品を装着後の車両を見てもボディアウターに装着した製品でさえ、どこに装着されているかはよく見ないとわからないくらい違和感がないことに注目してください。
さて、一番気になるのが装着後、本当に効果があるかどうかです。
今回は新東名高速を使って装着前、装着後のノイズを計測してみました。
装着前、時速80km、時速100km走行時、車内センター部、そしてピラー部のノイズを計測した結果は以下の通りです。
(※単位はdB:デシベル)
【時速80km】(センター部)平均66〜67dB
(ピラー部)平均68dB
【時速100km】(センター部)平均67〜69dB
(ピラー部)平均70〜73dB
そして今回購入した製品を装着し同じく時速80km、時速100km走行時に計測してみました。
【時速80km】(センター部)平均64〜65dB
(ピラー部)平均66〜68dB
【時速100km】(センター部)平均65〜66dB
(ピラー部)平均69dB
装着前とくらべてそれぞれ約1〜2dBくらいノイズが下がっていることがわかります。
実際には風切り音はもちろん、足元から入ってくるロードノイズがおさえられていることがはっきりと体感できました。動画で確認して下さい。
ちなみにdBは対数の単位なので、音のエネルギーが半分になったらdBが半分になるわけではありません。音のエネルギーが半分になっても3dB下がるだけです。10dB下げようとしたら、エネルギーを1/10にしなければならないといえば、1〜2dB下げるというのがどれほど大変か、わかっていただけるでしょうか。
今回、購入した製品の合計金額は1万円に満たない8,413円です。
それで車内がはっきり静かになることを体感できたことは、お世辞抜きにかなりコスパに優れていると感じました。
考えてみれば当たり前で、実はこういった騒音対策のパーツは高級車には装着されているものばかり。同じ原理のものなので、効果があって当然なんです。エコカーなどは特に、軽くするため安くするため省かれているんですね。
これは車内騒音が気になる人でなくても、一度試してみる価値はありそうです。
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(クリッカー編集部)