昨年最も売れたクルマに輝いたトヨタ・アクアは、岩手工場で生産されており、東北のモノ作りを象徴する存在といえるかもしれません。規模こそ大きく違いますが、同じ岩手県にモディーという会社があります。車両の企画やデザイン、設計、試作、開発、実験を得意とする企業ですが先の震災で被災。
そのモディーが4月11日から開始したのが、マイクロEVキットカー「PIUS」のレンタルとカスタマイズの受託で、構成部品100点余りのシンプルな構造からなるEV「PIUS(ピウス)」を大学や工業高等専門学校、高校や自動車専門学校などの教育機関などにEVの機能や基本構造を修得する教材として提供するものです。
「PIUS」は、全長2500×全幅1230×全高885mm、ホイールベース1500mm、車両重量200kgの1人乗りEVで、一充電走行距離は25km。
すでに、東北大学へは研究ツールのベース車として提供し、一関工業高等専門学校ではモディーおよび「PIUS」を活用し、次世代モビリティーの開発技術者育成を目的とした教材開発に着手するなど、東北の被災企業が復興のシンボルを目指して活動しています。問い合わせは下記のウェブサイトで受け付けています。
■PIUS専用サイトお問い合わせフォーマット
http://www.pius-kitcar.com
(塚田勝弘)