アウディのフラッグシップサルーン、A8にハイブリッドが追加されました。A8は3.0LのV6、4.0LのV8、6.3LのW12気筒エンジンを設定していますが、ハイブリッドに用意されるのはQ5と同様に2.0LのTFSI、つまり4気筒の直噴ターボです。
ハイブリッド化ですからダウンサイジング、シリンダーレス化は当然の流れとはいえ、全長5m超、全幅も2mに迫る巨体に2.0Lターボは心許ない気もします。ですが、54ps/210Nmを発生する電気モーターにより、V6エンジンと同等のパワーを両立しているとのこと。であれば、3.0Lのガソリンもモアパワーを抱かせることなく、走ってくれますから実用上は不足ないはず。
しかも燃費は13.8km/L(JC08モード)と、Q5ハイブリッドの12.7km/Lを上回るというからビックリ。EVモードではQ5と同様に最高速は100km/h、60km/hの定速走行であれば最長で3km航続可能です。
トランスミッションは、完成度の高い8速ティプトロニックで電気モーターとクラッチが前輪を駆動します。スムーズかつ静かな走りがより磨かれているはずで、ドライバーズカーとしてはもちろん、エコなショーファードリブンとしてVIP達に訴求するのではないでしょうか。
(塚田勝弘)