日産の海外生産シフト強まる。リーフはバッテリーも含めてアメリカで現地生産

「主要モデルを現地で生産する」という戦略を掲げている日産。2013年より電気自動車リーフのアメリカ生産がはじまるのに合わせて、主要パーツであるバッテリー工場を稼働させたことを発表しました。

テネシー州スマーナに作られた自動車用リチウムイオンバッテリー工場はアメリカ最大の規模で、年間のモジュール生産量はリーフに換算すると20万台分といいます。またリーフ以外の電気自動車にも対応することは前提ということ。

さらに、このバッテリー工場に隣接された組立工場ではマキシマやアルティマという中型サイズのクルマとリーフが混流生産されます。こうした動きは、2015年までに、アメリカで販売される日産およびインフィニティの85%を北米生産にシフトするという目標に向かったもの。

また、日産はイギリス・サンダーランド工場でインフィニティを生産することも発表しています。イギリス国内ではおよそ四半世紀ぶりになるという新ブランドの生産開始は2015年予定。インフィニティとしても新しいチャレンジとなる、プレミアム・コンパクト・エントリーモデルが作られるということです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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