電動アシスト自転車のカタログを見ていると、ヤマハとブリヂストンの機能がよく似ていることに気がつきます。自転車業界ではクルマと同じようにOEMが進んでいて、電動アシスト自転車ではヤマハとブリヂストンがタッグを組み、モーターやバッテリーなどの駆動部はヤマハ、フレームなどの車体はブリヂストンが担当しています。
この両者の強みは、ヤマハが世界で初めて電動アシスト自転車を市販化した点でしたが、最近では「ECO NAVI」を搭載するパナソニックなどの追撃も激しく、ヤマハは「PAS Brace L」と「PAS VIENTA」の2012年モデルからバッテリー容量を10%アップし、航続距離を伸ばしています。
スポーティなフォルムの「PAS Brace L」は一充電あたり標準モードで40km、強力な走行アシストが継続する強モードで34km、省エネ走行のオートエコモードプラスで52kmの走行が可能です。
ブリヂストンサイクルもバッテリーを大容量化し、11月上旬に発売した「アシスタプラス8.9」は、標準で37km、強モードで30km、オートエコモードプラスで44km走行できます。
じつは私、雑誌の取材で電動アシスト自転車のバッテリーが切れるまで日本武道館周辺を周回するという過酷なテストをしたことがありますが、どのメーカーも表示に近い走行が可能で、上回るモデルもありました。通勤で使っても一充電で30km走れば十分だと思います。
(塚田勝弘)