華麗なる変身を遂げた新型トヨタ・アバロンが北米生産開始 !

10月30日に北米生産累計2,500万台達成記念式典がケンタッキー工場(TMMK)で開催された後、ニューヨークオートショー2012で公開となった新型「AVARON(アバロン)」の生産が同工場でスタートしました。

 

トヨタは 1986年に米国で生産を開始し、2002年に北米生産累計1,000万台、2009 年に2,000 万台に到達。2012年10 月末に 2,500万台を達成。これまでの北米生産に関する総投資額は約 240億ドル、総雇用は約 36.5万人と言います。

 

新型「AVARON」はトヨタの北米開発拠点である「TEMA」(Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc.)が開発を手掛けており、南カリフォルニアのトヨタのデザイン部門「CALTY」と連携して北米の顧客の嗜好に合わせたモデルに仕上げられました。

 

今回で4代目となる新型は従来よりもかなりスポーティなデザインとなっており、ボディサイズは全長:4960(-60)㎜×全幅:1835(-15)㎜×全高:1460(-25)㎜、ホイールベース:2820(±0)㎜にダウンサイジングされたにもかかわらず、伸びやかなシルエットとなっているのが特徴。室内空間もパッケージの見直しにより、先代よりも拡大している模様。

エクステリアではヘッドランプに4灯プロジェクター式HIDやLED式DRL、LED式テールランプを採用。インテリアではフロント&とフロントサイドガラスにアコースティックガラスを採用するなど、静粛性に配慮。

安全装備ではVSC、TRAC、ABS、EBD、ブレーキアシスト、ブレーキ·オーバーライド·システムなどをフル装備。パワートレインは3.5L DOHC V6エンジンとパドルシフト付き6速ATの組合せで268psを発生し、0-100km/h加速は7.0secを切る実力とか。

 ノーマルモードに加えてECOモードとスポーツモードが選択可能で、ECOモードでは低速域で空調システムで消費されるエネルギーを削減することで燃費を向上させており、EPA燃費(米国環境保護庁)は25.0MPG(10.63㎞/L)となっています。

今回HVモデルが追加され、2.5L アトキンソンサイクル4気筒エンジン+2モーターでシステム出力200psを発生。EPA燃費はプレミアム・ミッドサイズセダンクラスでトップの40MPG(17.0km/L)を達成。

先代モデル(3代目)

日本では初代モデルが1995年に、2代目モデルが2000年に「プロナード」として300万円台後半で逆輸入されたものの、3代目以降は導入されていない「AVARON」ですが、Lexusとの兼ね合いや、昨今のエコブームによるコンパクトモデルへの市場移行を考えると、今回の4代目「AVARON」も日本へ導入される可能性は低いかもしれません。

とは言え、大幅に洗練された新型を日本でも見てみたい気がするのは筆者だけでしょうか・・・

 (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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