日産が新しいアーバンスポーツカー、エクストレムを世界初公開!

2012年10月24日に開幕するサンパウロ国際モーターショーにおいて、日産がアーバンコンパクトスポーツカー・コンセプトの「EXTREM(エクストレム)」を世界初公開します。

このコンセプトカーは、日産として初めてブラジル向けにデザイン、ブラジルで製作したということです。ターゲットは、クルマ好きのヤングユーザー、ブラジルらしいエネルギッシュでワクワク感あふれる一台といいます。

マーチでも使われている「Vプラットフォーム」を採用、そこに1.6L直噴ガソリンターボ(DIG-T)エンジンやトルクべくトリング機能付き四輪駆動の採用を想定している(前輪駆動もあり)というエクストレム。メカニズム的にはジュークと共通している部分もあり、またプラットフォームからすると、ジュークの弟分といえそうな構成ですが、このコンセプトカーはよりスポーティ度を高めた2ドア・2+2のアーバンコンパクトスポーツカーとして企画されています。

ブラジル人デザイナーと共同でデザインを担当したニッサン・デザイン・アメリカのシニア・デザイン・マネージャー、ロバート・バウアー氏は、「私たちはこのクルマを『Baby Beast(ベイビービースト)』と呼んでいます。このクルマは、アーバンラリーカーであり、都会のジャングルで、機敏に自信を持って走れるタフストリートファイターなのです。」と説明しています。

自動車市場の拡大しているというブラジル、そこにおけるメーカー別シェアでは2%程度という日産が、存在感を示すために開発したという意味もあるコンセプトカー「エクストレム」。このクルマ自体は量産は考えていない純粋なコンセプトカーということですが、このスタイリングが見せるようなアグレッシブな姿勢でブラジル市場でのシェア拡大を狙っているのでしょうか。

 

●エクストレム ボディサイズ
全長: 3850mm
全幅: 1765mm
全高: 1530mm
ホイールベース: 2450mm 
ホイール径:19インチ 

 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる