エンジンが良くなければハイブリッドスポーツとは言えない【ホンダCR-Z特集】

マイナーチェンジした新型CR-Z。その改良ポイントはリチウムイオン電池やモーターのみならず、エンジンにも及びます。

ハイブリッドはモーターとエンジンを組み合わせて燃費性能や動力性能を向上させるのですから、エンジンの素性は絶対的に良くなければなりません。

今回の新型CR-Zはホンダハイブリッド初の高回転型。型式は従来の「LEA」となりますが、チューニングの内容が多岐に及び全く別物と言える仕上がりとなっています。6馬力アップした120馬力を、6600回転というハイブリッドには異例に高回転で発生させるi-VTECによるチューンに合わせて、クランクなども強化。

ピストンにいたっては全くの新開発。ピストンのスカートを新設計としたうえでモリブデンコーティングという手間のかかる加工で潤滑性も向上。高回転域での伸びを気持ちのいいものにしています。

まさにハイブリッド「スポーツ」と呼ぶにふさわしいエンジンは、リチウムイオン電池とモーターを組み合わせることにより、格段に性能向上が図られルこととなりました。エンジンとモーターのそれぞれが6馬力ずつアップしたのです。

これだけ動力性能にこだわるところはホンダならでは、ですね。

(北森涼介)

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
続きを見る
閉じる