フォルクスワーゲンで最小となるクルマ、up!が発表されました。
このところの欧州車のトレンドである「ダウンサイジング」とは、エンジン排気量を小さくしてターボなどで過給して出力などを下げず、これまでと変わらない走りを実現させているのが通例でした。が、up!は見ての通り、外観も小さくした本当のダウンサイジングと言えるのかもしれません。全長は軽自動車プラス65mmの3545mmです。
これまでのLupoに代わるモデルとなりますが、Lupoは2ドアモデルのみだったものの、up!は4ドアモデルも導入され、日本市場ではより受け入れられやすくなるでしょう。
外観を小さくしても安全性、商品性などは下げることなく導入されています。全車にESP、フロントサイドエアバッグ、シティエマージェンシーブレーキ(低速域追突回避軽減ブレーキ)を装備しています。シティエマージェンシーブレーキは、5〜30km/hで走行時、レーザーセンサーにより10m前方の障害物を検知、ドライバーがブレーキングしなかった時に自動でブレーキをかけるというものです。
また、欧州の衝突安全テストEuro NCAPでは最高の5つ星を獲得しています。
経済性では、新開発の1リッターエンジンと5速ASG(マニュアルトランスミッションベースの自動変速機)の組み合わせでJc08モードでは23.1km/Lとなりエコカー減税(75%)の対象となります。
価格は2ドアのmove up!(ムーブアップ)が149万円、4ドアのmove up!が168万円、4ドアで装備を充実させたhigh up!が183万円となっています。
(小林和久)