2012年3月に、スバルからBRZというクルマが登場したことは、あらためて説明する必要もないでしょうが、5月にひっそりと(?)「BRG」という型式のクルマが登場していたこと、ご存知でしょうか?
こちらが、そのクルマの車検証の一部(車両番号や車台番号はダミーです)。たしかに車名は「スバル」、型式は「DBA-BRG」となっているのが確認できます。「DBA-」というのは排ガスレベルを示す識別記号ですから、このクルマ固有の型式は『BRG』というわけです。
では、このBRGという型式の車種は? 原動機(エンジン)の型式がFA20となっていることから、ボア86×ストローク86mmの2.0リッター水平対向4気筒エンジンを搭載していることは間違いありません。
どんなクルマか想像つきますでしょうか?
答えはレガシィ・ツーリングワゴンに、5月のマイナーチェンジで登場した直噴ターボを積む『2.0GT DIT』でした。
ちなみに、4ドアセダンの2.0GT DITの型式は「BMG」、新しい2.5リッターエンジンを積むツーリングワゴンの型式は「BRM」、従来からの2.5リッターエンジンを積むグレードは「BR9」となっています。
そういえば、スバルBRZが登場した頃に『”ビーアールジー(ズィー)”ではなく ”ビーアールゼット”と発音します』といったことが言われていたものですが、もしかすると、このレガシィの型式と混乱しないよう、車両型式で呼ぶマニアへの配慮だったのかもしれません。
というわけで、新型レガシィ・ツーリングワゴン2.0GT DITを型式で指すときは、紛らわしくないように”ビーアールジー”と読みましょう。
(山本晋也)