トヨタがアメリカで増産する4気筒エンジンを積むクルマとは?

トヨタがアメリカ・ケンタッキー工場(TMMK)で生産する4気筒エンジンについて、2013年8月までに生産能力を年産約10万基増強すると発表しました。「需要のあるところで生産する」という考え方に基づいた判断ということで、つまり北米でトヨタは順調に生産を伸ばすということなのでしょう。

増産されるエンジンは、AR型と呼ばれるもの。北米生産されているカムリ、RAV4、ハイランダー、シエナ、ヴェンヅァといったモデルに搭載されているエンジンということです。

日本ではハイブリッド専用となったカムリ、そしてRAV4といったモデルは姿が思い浮かぶでしょうが、それ以外の3モデルには馴染みがないという方も多いのではないでしょうか。

Venza(ヴェンヅァ)は2012年のニューヨークオートショーでデビューしたニューカマー、北米向けのクロスオーバービークルです。2.7リッターAR型4気筒エンジンのほかV6搭載モデルもラインナップされています。ノーマルで19、20インチというホイールサイズとなっています。

Highlander(ハイランダー)は、かつて日本国内でクルーガーという名前で販売されていたSUV。北米では2代目へと進化して、V6エンジンやハイブリッドモデルも用意されています。

Sienna(シエナ)は北米向けのミニバンで、2.7リッターAR型エンジンのほか、V6を搭載するモデル。ミニバンといっても日本では、かなりのビッグサイズなのは以前紹介した通りです。

なお、トヨタUSAの発表によれば、エンジンの生産能力増強分は、TMMKで生産されるカムリ、カムリハイブリッド、RAV4に振り向けられるということです。

■トヨタ、米ケンタッキー工場でエンジンの生産能力を増強
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/12/05/nt12_0504.html

(山本晋也)

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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