やっと日本でも!? ホンダからダウンサイジングのVTECターボエンジンが発表

ホンダの新世代パワートレイン技術群「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」が、新たな提案をしています。走りのパフォーマンスと優れた燃費性能を高次元でバランスさせるテクノロジーとして、ダウンサイジング指向の直噴ガソリンターボエンジン「VTEC TURBO」を新開発、その概要を発表しています。

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小型車および中型車をターゲットに開発された「VTEC TURBO(ブイテック・ターボ)」は、可変動弁機構であるVTECとターボチャージャーを組み合わせたエンジンとなります。さらに、ノッキング対策などに優位性を持つ筒内直接燃料噴射を採用しています。さらにフリクション低減により、クラストップレベルの出力性能と環境性能を両立しているのが特徴といいます。

2.0L、1.5Lの4気筒、1.0Lの3気筒という3バリエーションを設定している「VTEC TURBO」、ハイブリッドとは別系統のダウンサイジング過給が求められる市場向けにグローバル展開していくということです。

そのフラッグシップといえる「2.0L 4気筒直噴ガソリンターボエンジン」は、VTEC、高出力型ターボ、直噴技術、高性能冷却システムにより最高出力280馬力以上、2014年より施行される欧州の排出ガス規制「EURO6」への適合という環境性能を両立。次期シビック・タイプRに搭載されるハイパフォーマンスエンジンとなる模様です。

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1.5Lと1.0Lの直噴ガソリンターボは、低イナーシャ高応答ターボチャージャーと直噴技術により、従来の自然吸気エンジンをしのぐ高出力・高トルクと低燃費を優れたバランスで両立した、まさにダウンサイジング過給エンジンの優等生的キャラクターの、次世代コンパクトエンジンを目指しているようです。

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(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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