富士スピードウェイで初音ミク痛車が話題をさらう!【スーパーGT2012】第2戦富士500km

GWのど真ん中に富士スピードウェイで開催されたスーパーGT第2戦でも痛車が大活躍したようです。

5月3日の予選は尋常ではない大雨でスピンするマシンが続出。No.4 GSR ProjectMirai BMW(番場琢/佐々木雅弘)もフロントカウルをぶっ飛ばす「超番場スピン」を演じてしまいましたが、懸命の修理で決勝は最後尾スタートすることができました。

無塗装の黒いボンネットにはファンの寄せ書きが書かれ、その人気振りが伺えますね。そして熱い声援に応えて決勝は11位フィニッシュを果たしました。

天候は一転して晴れとなった5月4日の決勝ですが、スタート直前に再び雨が降り始めたため、ペースカーによる先導走行の間にピットインしてレインタイヤに交換するマシンが続出。その結果隊列が大きく崩れて、一時はGT500マシン1台、GT300マシン2台のみという珍現象も見られるほど。

このような状況下で始まった決勝レース。雨は程なくして止んだのですが、終盤にはNo.15ART TASTE PORSCHEがストレートで大クラッシュしたためにセーフティカーが入ったのですが、この時点でドライバー交代を済ませていたNo.0 GSR初音ミク BMW(谷口信輝/片岡龍也)には有利な状況に。しかしレース再開後にGT500マシンに押されてスピンしてしまいました。ところが、終盤に雨が降るという荒れたレースにドリフト界出身の谷口選手が本領を発揮してこの混乱を上手く制して優勝。昨年のチャンピオンカーはこの勝利でシリーズランキングトップに浮上しました。

2位にはNo.2 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(高橋一穂/加藤寬規)が入り、痛車の1−2となりました。

3位にはGT3仕様の新車を投入したNo.66 Triple a vantage (吉本大樹/星野一樹)が入りました。

GT3マシンが本領を発揮し始めた今年のGT300ですが、さらに強力マシンが加わった感がありますね。なにはともあれ、今年のGT300はますます面白くなりそうです。

(ぬまっち)

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この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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