哀川翔がチャレンジするのはこんなに過酷な競技です【アジアクロスカントリーラリー】

2008年にWRCラリージャパンに初挑戦して以来、パイクスピークヒルクライムや全日本ラリーなどその活動の幅を広げてきた哀川翔さんが今度はアジアクロスカントリーラリーに挑戦すると発表したのが先週7月4日。

さて今回は日本では馴染みの薄いと思われる「アジアクロスカントリーラリー」ってどんなラリー?っていうおハナシ。

まず初開催は1996年、タイ王国を起点にミャンマー、マレーシア、カンボジア、ベトナム等々周辺諸国で繰り広げられているアジア最大のFIA(国際自動車連盟)クロスカントリーラリーです。そのステージは山岳部のジャングルからサーキットまで多岐にわたり、200kmを超えるSS(タイムアタックを行う区間)も数多く、ラリーカーにとっても、人間にとっても非常に過酷な競技です。

 

華やかに1台1台スタートするセレモニアルスタートは他のラリーと似たような雰囲気です。

ただし、そんなお祭り気分はホンの僅かな時間、競技が始まればもうご覧の通り・・・

 

ひと度雨が降れば粘土状の赤土の多いタイのコースはもう粘土状にヌタヌタ、ツルツルのコンディション。乾けばカチンカチンになりますのでエントラントは前日の天気に一喜一憂しています。

 

川を渡り、時には川に沿って走ります。要は川自体がコースになっちゃったりします。

ザブザブ水を掻き分け進み、突然土手を駆け上がり陸地に復帰したり、ちょっと日本では考えられないようなダイナミックなコース設定はエントラントにとってもギャラリーにとってもこのラリーの大きな魅力の一つでしょう。

 

もちろん舗装路や時としてサーキットまでコースに設定されます。

タイのリゾート地パタヤビーチを疾走するピックアップトラックのラリーカーというのも日本ではあり得ない組み合わせですね。

 

さてさて、短い間に様々なラリー経験を積み重ねてきた哀川翔さんやコ・ドライバーを務める日本のトップラリードライバー奴田原さんにとっても見たこともないようなコースが続出するであろうこのラリーを如何に克服するのでしょう。期待は(不安も?)膨らみます。

パタヤ(タイ)をスタートしカンボジアのアンコールワットを目指し6日間走り続けるこのアジアクロスカントリーラリー、今年はどんなドラマを見せてくれるのでしょう。スタートは8月6日、もうすぐです。

アジアクロスカントリーラリーオフィシャルサイト>>>http://www.ortev.org/axcr/index.html

(フォト&レポート 高橋 学)