第5戦・富士のGT300予選は観客の前でルーキーが2度目のポールポジション!【SUPER GT 2020】

■SUPER GTでは今年初となる観客動員開催

10月3日~4日に静岡県の富士スピードウェイで開催されている2020 AUTOBACS SUPER GT第5戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』。今季のSUPER GTでは初となる観客動員開催となります。3日土曜日には公式予選がに行われました。

ADVICS muta MC86
ADVICS muta MC86

予選の前には室屋義秀選手の超絶フライトパフォーマンス「”Thanks for ALL” Yoshi MUROYA × LEXUS Special Flight @ FUJI SPEEDWAY」が行われ、観客動員による開催を祝福するかのようでした。

予選前に行われたデモフライト
予選前に行われたデモフライト

そして14時から開催された予選。GT300は2組に分かれてのQ1となり、それぞれの組から上位8台がQ2に進出できるというノックダウン形式の予選となります。

31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT

Q1のA組をトップで通過したのは早々に1分36秒914のタイムを叩き出した31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT。

ARTAA NSX GT3
ARTAA NSX GT3

Q1のB組をトップで通過したのは中盤で1分37秒009を出してきたARTA NSX GT3。フリー走行でトップタイムを出した7号車 Studie BMW M6は3番手でQ2へと進出します。

■トップタイを自ら塗り替えてPP獲得の小高一斗選手

そしてA組、B組それぞれ8台の計16台で競われるQ2。

SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ R&D SPORT

10分間のQ2の中盤で31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT、65号車 LEON PYRAMID AMGの3台が1分36秒台を叩き出し混戦模様を見せていましたが、Q2終了間際に8号車 ADVICS muta MC86がトップタイムをマーク。

しかしADVICS muta MC86の小高一斗選手はアタックを緩めずにラストのチェッカー周でトップタイムを更新する1分36秒090を記録、ポジションを確実なものとしました。

ADVICS muta MC86
ADVICS muta MC86

小高選手は第2戦の富士でもポールポジションを獲得しており、今季2度目のポールポジションを自ら決めるという偉業を成し遂げました。

ADVICS muta MC86
ADVICS muta MC86のドライバーと監督

今年からSUPER GTのレギュラードライバーとなったルーキーの小高選手。しかしルーキーといえどもその実力は確かなもののようです。

■ウェイトハンドをものともしないランキング上位陣

予選2位は31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT、3位はLEON PYRAMID AMG、4位はSUBARU BRZ R&D SPORTとなります。

LEON PYRAMID AMG
LEON PYRAMID AMG

3位のLEON、4位のSUBARUはともにウェイトハンデが100kg、そして5番手の52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが75kgを積んでいながらこのポジションです。

埼玉トヨペットGB GR Supra GT
埼玉トヨペットGB GR Supra GT

そして9番手の2号車 シンティアム・アップル・ロータスも91㎏のウェイトハンデ。

シンティアム・アップル・ロータス
シンティアム・アップル・ロータス

これだけのウェイトハンデを積みながらQ2進出を果たし、なおかつ10位以内に入り込む強さを見せているランキング上位陣。この上位陣がどのように戦っていくかも決勝の見どころと言えるでしょう。

ADVICS muta MC86
ADVICS muta MC86

声援などは自粛されてはいますが、観客動員で選手もかなり気持ちが上がってきている第5戦富士。決勝のスタートは4日13時30分。66周で競われます。

(写真:松永和浩、吉見幸夫 文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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