■バッテリーパックと水素燃料電池を組み合わせた北米初の量産車に
ホンダは現在、次期「CR-V」をベースとするFCEV(燃料電池電気自動車/FCV)バージョンを開発中ですが、そのティザービデオが公開されました。
今年後半に登場するホンダCR-V FCEVは、バッテリーパックと水素燃料電池パワートレインを組み合わせた北米初の量産車となります。バッテリーパックの存在は、近くに水素ステーションがない場合でも、通常のEVとして充電できることを意味します。
これにより、まだかなり制限されている水素燃料供給ネットワークへの依存度が低くなります。
また、双方向充電機能により、ティザービデオに登場するコーヒーメーカーなど、他の電子機器に電力を供給するためにバッテリーを使用できるようになります。
同社では、バッテリー容量や水素タンクのサイズを発表していないため、このモデルの航続距離は不明です。しかし、ゼネラルモーターズと共同で開発された新しいパワートレインは、ホンダ・クラリティ・フューエル・セルと比べてコストが3分の1で、耐久性が2倍と言われています。
エクステリアデザインでは、燃料電池EVは、よりスリムなグリルとより大きなバンパーインテークを備え、新設計されたノーズを装備、ガソリンエンジンのCR-Vと区別されます。そのほかの変更点には、フロントフェンダーへの充電ポートの追加と、透明なテールライトクラスターが含まれます。
CR-V FCEVは、オハイオ州のメリーズビル工場で生産され、日本市場でも提供される予定となっています。