■ターボのない現行の「ケイマンGT4」と似た排気システム搭載
ポルシェが現在開発終盤とみられる、主力スポーツカー「991」ファミリー改良型「992.2」世代のプロトタイプをカメラが捉えました。
今まで「911 GTS」「911タルガ」「GT3」などファミリーモデルは捉えていましたが、意外にもベースとなる911カレラクーペは初となります。
911のデザインは基本的に変わることはありません。しかし、そのスタイリングは常に進化し続けています。
厳冬のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、カモフラージュもほぼなく、最終デザインが見えています。
フロントエンドでは、コーナーエアインテークに気流と風の抵抗を制御するために、縦基調のアクティブスラットを装備しています。またヘッドライトには、新設計されたグラフィックを採用、統合されたインジケーターが配置されます。
リアエンドでは、よりスリムになったLEDテールライトを装備。デュアルエキゾーストパイプは中央に移動され、リフレッシュされたバンパーに統合されています。もちろんディフューザーも改良され、リアウインドウの下には改良された通気口が初めて確認できます。
キャビン内では、アナログタコメーターが二度と見られなくなることはわかっており、代わりにフルデジタル化されたインストルメントクラスターが搭載されます。
最大の注目は、992.2世代で自然吸気4.0リットル水平方向6気筒ユニットが搭載されるかということですが、最新情報ではかなり濃厚だといいます。プロトタイプでも、ターボのない現行の「ケイマンGT4」および「GTS 4.0」のシステムと明らかに似ていることがわかります。
911はもともとベースモデルでは自然吸気を採用していましたが、CO2削減などの理由から991世代後期型以降ターボチャージャー付きに変更されていました。復活すれば大きな話題となりそうです。
ポルシェは、918以来のパフォーマンスハイブリッドパワートレイン(電動ブーストツインターボ6)も開発中で、遅くとも992.2の2年後、2026年に発売予定の最高級モデル「GT2 RS」に搭載、その後は911にも流用されるとみられます。
992.2世代のワールドプレミアは、今後数週間以内の可能性もありそうです。