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■ドイツ本国仕様は、フロントにイルミネーション付フォルクスワーゲンロゴを配置
Cセグメントのベンチマーク(指標)として自他ともに認めるフォルクスワーゲン・ゴルフは、2024年に50周年を迎えます。
現行型のゴルフは8代目で、このほどドイツ本国でマイナーチェンジモデルが披露されました。マイナーチェンジにより、最新世代のインフォテインメントシステムが充実され、より直観的な操作コンセプトが採用されます。
エクステリアは、前後デザインがよりシャープになり、スポーティムードを強調。
新ラインナップとして、電動走行モードによる航続距離が約100kmに延長されたプラグインハイブリッドも含まれています。また、ゴルフでは初めて、フロントにイルミネーション付フォルクスワーゲンロゴ(ドイツ本国仕様)が装着されます。
新型ゴルフ、ゴルフ ヴァリアントでは、前後デザインの刷新に加えて、このゴルフ初採用のイルミネーション付フォルクスワーゲンロゴや新しいデザインのLEDヘッドライトなどが見た目の大きな変更点になります。
最上位グレードに搭載される「IQ.LIGHT」LEDマトリクスヘッドライトには、最長500mの照射距離を備えた新しい高性能メインビームが配置されています。「IQ.LIGHT」3D LEDテールライトクラスターも新しいデザインになっています。
●マルチファンクションステアリングと「IDAボイスアシスタント」を採用
新型ゴルフのインテリアは、自立型タッチスクリーン(画面対角最大32.8cm)を備え、新開発された直感的なインフォテインメントシステムの搭載がトピックス。
ベース部分には人間工学に基づいて最適化された照明付き温度、ボリューム調整用のタッチスライダーが配置されています。
また、機能が強化されたマルチファンクションステアリングと新しい「IDAボイスアシスタント」も新たに追加されます。日常会話に対応する「IDA」は、エアコンや電話、ナビなどの機能を操作できるだけでなく、天気予報から一般的な質問に至るまで、あらゆる分野のオンライン情報にアクセスできるそうです。
さらに今後は、最新世代のインフォテインメントシステムが搭載される予定です。人工知能ベースのチャットボット「ChatGPT」が「IDAボイスアシスタント」に統合されます。
こちらは「CES2024」でも公開された機能で、拡大を続ける人工知能のデータベースにシームレスにアクセスすることが可能。ドライバーや乗員は、日常会話で車両と対話することが可能になり、走行中に調べた内容を読み上げてもらうこともできます。
●駐車支援機能も大幅にアップデート
強化された「Park Assist Plus(パークアシストプラス)」機能も見逃せません。駐車スペースを通り過ぎると、縦列または並列駐車が可能な駐車スペースかを検出し、それに応じて駐車手順を開始。
システムは、アクセルとブレーキだけでなくステアリング操作も自動化され、ドライバーは駐車操作を監視することになります。さらに「Park Assist Pro(パークアシストプロ)」が初採用され、ドライバーがスマホで駐車スペースへの車両の出入りを誘導できるようになります。
たとえば、駐車スペースが狭く乗降できない場合などでも、遠隔操作で駐車スペースから出すことができます。
もう1つの新機能は、「Area View(エリアビュー)」システムです。4つのカメラを結合することで360度のアラウンドビューが作成され、対応する映像がタッチスクリーンに表示されます。縁石や駐車スペースのラインが見やすくなります。
パワートレーンでは、先述したように新しいプラグインハイブリッドシステムが用意されます。パワーが向上し、電動モードで約100kmを走行することが可能になり、DC急速充電機能も搭載。
発売時には、マイルドハイブリッド(eTSI)、プラグインハイブリッド(eHybridおよびGTE)、ガソリンターボエンジン(TSI)、ディーゼルターボエンジン(TDI)が搭載された計9つの異なるグレードが選択可能になります。
さらに、看板モデルであるゴルフGTIは、パワーが強化され、さらにスポーティになっています。
なお、追加の派生モデルは、2024年度中に順次導入される予定になっています。これらの仕様、装備はドイツ本国発表になります。
(塚田勝弘)