■2025年までにスズキ「eVX」と同時発売の可能性
トヨタ自動車が先頃、ベルギー・ブリュッセルで5回目となる「KENSHIKI」と銘打ったイベントを開催。
同社が企画する自主イベントで、2シータースポーツ「FT-Se」のほかに「アーバンSUV」と称するコンセプトモデルをワールドプレミアしました。
同モデルにもハンマーヘッドデザインが採用されており、全長4,300×全幅1,820×全高1,620mmと、2023年末に発売されたレクサスLBXのサイズ感に近いものになっています。
ちなみに、LBXの開発ベース車となったヤリス クロスは、各部位をアップデートした2024年モデルが欧州で2023年11月21日に先行発表されており、まもなく日本での発売が噂されています。
ヤリス クロスが登場したのは2020年8月末のこと。
同車は今夏でデビューから丸4年を迎えることから、次期モデルの開発が佳境に入っていると予想され、今回公開された「アーバンSUV」が次期ヤリス クロスのコンセプトモデルだとしても不思議ではありません。
トヨタによると、市販時にはFWDとAWDの2仕様を設定するそうで、バッテリーサイズもニーズに合せて容量の異なる2種類のバッテリーオプションが選択可能とか。
2024年内に市販仕様のプロトタイプや詳細仕様を公開するそうです。
●「アーバンSUV」とスズキ「eVX」は兄弟車。ヤリスクロスとの関係は?
一方、「アーバンSUV」はスズキがジャパンモビリティショー2023で公開したコンセプトモデル「eVX」とサイドビューのデザインが酷似しており、車両寸法も全長4,300×全幅1,800×全高1,600mmと、非常に近いことが判明しています。
それもその筈。各種情報によると、トヨタ「アーバンSUV」はスズキとの共同開発車のようで、市販にあたってはスズキから「eVX」の兄弟車としてトヨタにOEM供給されるようです。
ちなみに「eVX」は、スズキがEV世界戦略車の第1弾として市販化を予定しているBEV仕様のコンセプトモデルで、2023年1月に「Auto Expo 2023」でワールドプレミア済み。
同社の本格四輪駆動テクノロジーが投入されており、満充電での航続距離は500km。
2025年までに日本や欧州、インドでの市販を目指しているそうで、すでに海外ではプロトタイプによる公道テストが実施されているようです。
これに伴い、兄弟車である「アーバンSUV」も同時期の市販化が予想されるというワケです。
ただ、同車は欧州市場向けのBEVであり、アーバンSUV=次期ヤリス クロスかどうかについては想像の域を出ませんが、車両サイズの似通った車を別途仕立てるのも開発工数の観点から疑問視されるところ。
前後意匠を変更、HEVやPHEV仕様を設定して次期ヤリス クロスとして仕立てる可能性もあり、今後のトヨタの動きが大いに注目されます。
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