■ヤマハ発動機のEVプラットフォームを使った小型EVコンセプトを共創、協業パートナーと開発
二輪車や電動アシスト自転車、四輪車、マリンなど、幅広い事業を展開しているヤマハ発動機。ジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)では常連組ですが、東京オートサロンの出展は2024年が初になります。
ヤマハ発動機は、小型低速EVの汎用プラットフォームである「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」を開発しているほか、領域を問わない幅広い活用アイデアや共創・協業パートナーの探索を進めています。
「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」は、1~2人乗りの低速パーソナルモビリティでの活用を想定したEVプラットフォーム。車体の複数連結やバッテリーの複数搭載など用途によって仕様の変更が可能な高い自由度と汎用性を備えています。
東京オートサロン2024では「小さなEVを、社会を変える力に。」をテーマに掲げ、既存のパートナーとともに開発中のプロトモデル7機種を出展。
SKIPPER、TOPと共同開発された「Concept 310(プロトモデル)」は、フィッシングボートを搭載するトレーラーの牽引など、マリンレジャー用途に特化した2人乗り電動ユーティリティモビリティ。オリジナルエアサスペンションの装備やスポーツシートなどによるアメリカンカスタムに加え、小型軽量な「e-Axle」の搭載により高電費を実現しています。
「Concept 580(プロトモデル)」は、畑地や不整地などの多様な路面環境での敏捷な機動力、スマートな使い勝手を実現する2人乗り電動モビリティです。2人乗車を可能としながら、軽量、コンパクトな設計により優れた電費を達成するとしています。
Higraph Tokyoと協創された「Concept 160 (プロトモデル)」は、モビリティの枠を超えて、自由な魅力を纏ったミニマムサイズの1人乗りオフロード電動モビリティです。ユニセックスかつ都会的なセンスを備え、自然を愛する気持ちや自由な心を表現したというスタイリングが与えられています。各種機能を備えた発光LEDストライブを用意。
Final Aimとのコラボで生まれた「Concept 451(プロトモデル)」は、力強さと機動力を併せ持つ1人乗り電動モビリティ。ヤマハ発動機らしい遊び心を採り入れ、農地や中山間地での簡単な作業を、より軽快で楽しくするパワフルな動力性能を備え、農地や不整地での移動や牽引作業にも対応できるそうです。
リゾートトラストと協創された「Concept 350(プロトモデル)」は、風を切る爽快感が味わえるリゾート向け1人乗り電動モビリティ。スタイリッシュなデザイン、卓越した操縦安定性に加えて、十分な積載スペースにより、リゾート施設内での自由な移動が可能になるモデルです。
ビブラントとのコラボモデルである「Concept 682(プロトモデル)」は、ホースライド型の4輪駆動電動モビリティ。乗る楽しさや所有する喜びを叶えつつ、自分好みのアレンジやカスタムにも対応します。ヤマハモーターサイクルの系譜を感じさせるカラーリング、カスタムを容易に楽しむことのできるモジュラー構造が特徴です。
ソニーグループ、二葉工業、二葉家具との協創で生まれた「Concept 294(プロトモデル)」は、都市型3輪パーソナル電動モビリティ。都市生活における便利でスタイリッシュな移動手段として、幅広い年齢層の新たなライフスタイルにも応えるモデルです。北欧風デザインをはじめ、リーン機能による走行性、IoTの融合による利便性などが特徴となっています。
ヤマハ発動機のブースでは、「ジャパンモビリティショー2023」に出展された四輪バギーの「ROV」、水素エンジン搭載の「YXZ1000R」、12月8日発売の市販モーターサイクル「XSR125 ABS」も展示されます。
(塚田勝弘)
【関連リンク】
ヤマハ発動機 「YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT」
https://www.yamaha-motor.co.jp/evplatform/