セルフ洗車機を利用する前に確認しておきたいトラブル・4選

■自動洗車機でよく起こるトラブルとは?

便利な自動洗車機だが、稀にドラブルに見舞われる人もいるらしい…
便利な自動洗車機だが、稀にドラブルに見舞われる人もいるらしい…

忙しい時や寒い時期に便利な自動洗車機ですが、トラブルとは切っても切り離せない関係にあります。

細かな洗車キズは仕方がないとしても、扱いを誤ると装置が接触して大きなキズがついたり、洗車機を故障させて弁償を迫られるケースもあるようです。

自動洗車機は製造メーカーによって仕様が異なるうえ、場所によっては古い設備を使い続けている場所も珍しくありません。そのため、いつも使っている洗車機は問題なく使えていても、他の洗車機ではトラブルが起こる可能性があります。

調べたところ、洗車機の利用時に起こりがちなトラブルは以下の4つです。

・車体や装備品の破損
・リアワイパーやアンテナの破損
・洗車中の誤作動や誤操作
・各部の閉め忘れ

洗車機を安心して使うために、それぞれのトラブル防止法を紹介します。

●車体や装備品の破損

洗車機による車の破損を防ぐためには、なにより注意事項を守ることが大切です

洗車機にはボディサイズの制限が設けられていて、多くの装置が高さ2.3m、車幅2.3m、全長5.2m以内に定められており、規定を超える車を洗車すると破損につながります。

そのほかにも、機械や場所によっては、具体的な車種名を指定して使用禁止となっている場合も少なくありません。

また、以下のような特殊な車や特殊な装備が付いた車でも、装置の設定次第で洗車できる洗車機もあります。

・輸入車
・フェンダーポール
・ボンネットミラー
・リアワイパー
・リアスポイラー
・リアハッチのスペアタイヤ
・リアラダー(はしご)
・ルーフキャリアやルーフボックスなど

ただし、洗車機によっては以上の設定項目がなかったり、一部しか項目がない装置も存在します。また、選択しなくても自動で認識してくれる高性能な洗車機がある一方で、そもそも上記の車が洗車禁止になっている洗車機もあります。

洗車機でのトラブルを防ぐための基本は、注意書きの念入りな確認といえますね。

●リアワイパーやアンテナの破損

リアワイパーはガムテープで固定しておくと安心
リアワイパーはガムテープで固定しておくと安心

破損しやすいリアワイパーは、洗車機に備え付けのガムテープで確実に固定しておくことをおすすめします。

特に、長いワイパーと古い布ブラシの洗車機との組み合わせは事故が起こりやすいため、要注意。車種によっては、洗車機側でリアワイパーを回避する設定にしていても、折れたり外れたりする事例が起こっています。

洗車機の注意書きには、給油口やバンパー、モール類やバイザーなどもガムテープで固定するようにと記載されている場合もありますが、取れかけの部品でない限り、そこまで徹底する必要はないでしょう。

そのほか、格納式のドアミラーやアンテナは折りたたみ、着脱式のアンテナは確実に取り外しておくようにしましょう。

●車の誤作動・誤操作

エンジンがかかったまま洗車をすると、車種によってはオートワイパーが水滴を検知して自動で動いてしまい、ワイパーが破損する恐れがあります。

たとえオートワイパーが装着していない車であっても、洗車中はエンジンを切り、パーキングブレーキをかけるのが鉄則です。

また、比較的新しいミニバンやSUVで気をつけたいのは、オートスライドドアや電動リアハッチの誤作動です。

ワンタッチスイッチや、車体下のセンサーなどの非接触センサーで電動開閉するスライドドアやリアハッチなどが備わる車は、エンジン停止中でも洗車機のブラシに反応し、勝手に開閉する可能性があります。

洗車中に作動すれば、当然、車内が水浸しになったり、車体が破損します。これを防ぐためには、車内スイッチで電動開閉をオフもしくはドアロックを確実に行うことが大切です。こうしておくことで、万が一の誤操作対策にもなります。

●窓や各部の閉め忘れにも注意

うっかり窓を閉め忘れると車内が大変なことに…
うっかり窓を閉め忘れると車内が大変なことに…

ついうっかりやってしまうのが、各部の閉め忘れ。重いボンネットやリアハッチはともかく、給油口やセダンのトランクフードはしっかり閉じられていないと、洗車ブラシによって開いてしまい、装置と接触する危険があります。

夏場に起こりがちな窓の閉め忘れにも要注意。乗ったままのドライブスルー洗車ならすぐに閉められますが、車から降りる門型洗車機はすぐに窓を閉められないため、車内が水浸しになってしまいます。各部の閉め忘ればかりは、ドライバーが注意するしかありません。

近年の洗車機は、センサーの精度が上がって車体の形状を正確に検知できるようになっているので、以前に比べれば接触事故は減っています。また、ガソリンスタンドや洗車場で設置機械も新型に更新されている場所も多いため、トラブル自体も減少傾向にあるようです。

それでもトラブルを避けるためには、洗車機の注意書きに目を通しておき、洗車前に各所を点検しておくことが大切といえます。

いつもの使い慣れた洗車機でも、一度しっかりと注意書きを確認しておくといいですね。

(鈴木 僚太[ピーコックブルー])

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