■よりシャープに運転でき、直線でより速く、航続距離は800kmと倍に
メルセデス・ベンツの電動クロスオーバーSUV「EQC」第2世代プロトタイプをカメラが捉えました。
初代となる現行型EQCは2018年にデビュー。主力SUVの「GLC」をベースに、電動モデルに特化した「EQ」ブランド第1弾として発売されましたが、満を持して7年ぶりの世代交代となります。
初代となる現行型はICEプラットフォームを使用していましたが、次世代型では、電動モデル専用に開発された「MB.EA」アーキテクチャを採用。優れたパッケージングのおかげで、キャビンとラゲッジスペースの大幅な増加が見込まれるほか、車両重量の削減ももたらす可能性があります。
これにより、次世代型ではよりシャープに運転でき、直線でより速く、航続距離は800kmと倍になるとも噂されています。
EQCはEQE SUVの下に位置し、基本的にはICE「GLC」のEVバージョンです。次期型では派生セダンの登場も濃厚となっていることから「EQC SUV」と呼ばれる可能性がありますが、EQの命名戦略を廃止する準備をしているとの報道もあり、「GLC EV」に改名されるという情報も入ってきています。
捉えたプロトタイプは、いまだ厳重なパネルでデザインをカモフラージュ。デザインの詳細を明確に把握するのは困難ですが、フレアヒップ、現在よりドアの低い位置に取り付けられたフラッシュドアハンドルや、かなりスポーティなルーフライン、高い位置に配置されたテールゲートなど、次期型のヒントも見えています。
EQC第2世代のワールドプレミアは2025年と予想されます。同ブランドに関わる600万平方フィートのアラバマ州バンス工場で製造されるといい、市場ではBMW「ノイエ・クラッセiX3」と争うことになるでしょう。
代わって、より大型のEQS SUVの生産を同工場からドイツ・ブレーメンに移す予定のようですが、これはメルセデス・ベンツにとって、EQS SUVよりEQC SUVの方がはるかに多くの販売を期待していることを示唆しています。