拡大すると新デザインが見える!? ロールス・ロイス「カリナン」改良型のBMW製V12エンジンは電動化の可能性

■コーナーインテークにはアグレッシブな角度を付けた空力フィンを装備か

ロールス・ロイスの最高級クロスオーバーSUV、「カリナン」改良型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

ロールスロイス カリナン 改良型プロトタイプ スパイショット
ロールスロイス カリナン 改良型プロトタイプ スパイショット

カリナンは、同ブランド初のクロスオーバーSUVとして2018年にデビューし、またたく間にロールス・ロイスのベストセラーへと成長しました。しかし発売から5年が経過し、大幅改良が必至となっています。

ミュンヘンにあるBMW研究開発センター付近で捉えたプロトタイプは、フロントエンドの一部にカモフラージュがされているだけです。そのため、フロントバンパー側面のエアインテークは、アグレッシブな角度を付けた空力フィンを備えるなど、形状やサイズが確認できます。

ヘッドライト下は白い膜で隠されていますが、拡大すると縦スラットが薄っすらと見えています。中央に大きなレーダーを備えたセンターセクションはほとんど変更されていませんが、グリルのパターンが異なるようです。

パンテオングリルは、わずかに小さくなったように見え、クロームベゼルが削除。最近フェイスリフトされたファントムと同様に、オプションで照明が追加される可能性がありそうです。またヘッドライトは、よりスリムになり、新設計されたLEDデイタイムランニングライトが配置されます。

側面は従来モデルから引き継がれ、時代を超越したプロポーションを維持している様子がうかがえるほか、後部では、リアバンパーの下部セクションに新しいデザインが見られます。

ロールスロイス カリナン 改良型プロトタイプ スパイショット
ロールスロイス カリナン 改良型プロトタイプ スパイショット

黒いプラスチックのクラッディングはクォーターパネルまで伸びており、エキゾーストの形状も異なっています。これがクローム排気口内のパイプの最終レイアウトであるとは限らないですが、カリナンが少なくともあと数年間は、ICEを搭載したモデルであり続けることを証明しています。

現行型カリナンは、BMW製6.75リットルV型12気筒ツインターボチャージャーエンジンを搭載、ZF製8速オートマチックトランスミッションを介して、最高出力571psを4輪すべてに送ります。また、よりスポーティなブラックシリーズでは最高出力600psを発揮します。

次世代ではV12を完全電動パワートレインに置き換えることになるため、これがICEを搭載した最後のロールス・ロイスSUVになる可能性があります。しかし、フルEV化を前にマイルドハイブリッド技術の採用など、何らかの電動化が見られるかもしれません。

カリナン改良型のワールドプレミアは最速で2024年、遅れれば2025年となるでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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