■内部には初のフルデジタルインストルメントクラスター採用
ヒョンデが現在開発を進める主力モデル「i30」改良型の頂点に君臨する「i30ファストバックN」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
現行型i30は2016年にデビュー。「N」と非「N」の両バージョンとも2020年にマイナーチェンジが行われていますが、2度目の大幅改良がなされます。「N」は2015年に立ち上げられたパフォーマンスブランドで、初めて市販型に導入されたのがi30です。
現在のi30ラインナップは、ハッチバックを中核とし、ステーションワゴン、ファストバックセダンなどが存在しますが、今回はファストバックを捉えました。
同ブランドでは、エレクトリックモデルに力を注いでいる印象ですが、燃焼モデルも無視しているわけではありません。
数ヵ月前には、フルエレクトリックモデルとは異なる、コンパクトカーなどの小型内燃モデルの将来を保証しており、i30に二度目のフェイスリフトが決定しました。
今春には、ベースモデルの「i30ファストバック」を捉えていますが、今回は高性能i30ファストバックN」がニュルブルクリンクに出現しました。
フロントエンドでは、ヘッドライト内部のLEDデイタイムランニングライトは現在変更されていませんが、今後着手されるはずです。大型ラジエターグリルは内側セクションに違いがあり、開口部が大きくなったハニカムパターンが特徴です。またバンパーコーナーには、新設計されたエアインテークも備えられています。
側面からは、改良されたサイドスカートを装着。足まわりには、赤いブレーキキャリパーを備えた、高性能ブレーキシステムが見てとれます。
キャビン内には、10.25インチのタッチスクリーンマルチメディアシステムを搭載。最大のニュースは初のフルデジタルインストルメントクラスターの採用です。
パワートレインは、燃料消費量と汚染物質排出量を削減するために最適化された2.0リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載、最高出力は280ps・最大トルク392Nmを発揮します。また、6速マニュアルまたは8速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせにより、0-100km/h加速5.2秒の動力パフォーマンスが予想されます。
i30Nファミリー改良型のワールドプレミアは、遅くとも2024年前半と見られます。同ブランドは、5月のヒョンデブランドデイにて、日本市場に新型モデル導入計画や、高性能「N」導入も予定していることを発表しており、今後「i30N」が日本で発売される可能性も十分ありそうです。
もし、このファストバックNが導入されることになれば、トヨタ「クラウン クロスオーバー」にとっては価格、パフォーマンスの両方で脅威となるでしょう。