モト・グッツィから新型「V7ストーン コルサ」登場。往年のレーシングマシンをオマージュしたフロントカウルやツートンカラーを採用

■V7ストーンをベースにレーシーな装備を装備

「モト・グッツィ」といえば、100年以上の歴史を誇るイタリアの老舗バイクブランド。その日本正規代理店であるピアッジオグループジャパンが、50年以上続く名車「V7」の最新モデル「V7ストーン コルサ(V7 STONE CORSA)」を発表しました。

メタリックグレーをベースにレッドを組み合わせたツートンカラー「コルサ」を採用
メタリックグレーをベースにレッドを組み合わせたツートンカラー「コルサ」を採用

伝統のOHV縦置きV型2気筒エンジンを搭載し、クラシカルなスタイルと最新の装備を融合させたV7シリーズに属するこのモデルは、往年のレーシングマシンを彷彿とさせるフロントカウルなどを採用。シリーズ中で最もスポーティな特別仕様車として登場します。


●伝統のV型2気筒エンジンを搭載

1967年に発売された初代モデル以来、50年以上もの伝統を誇るのが、モト・グッツィのV7シリーズです。

V7ストーン
V7ストーン

ラインアップには、スタンダード仕様の「V7ストーン」、上級グレードの「V7スペシャル」、カフェレーサー風のスタイルを持つ「V7スペシャルエディション」を設定。

いずれも、初代から続く伝統の「OHV縦置きV型2気筒エンジン」を搭載するネイキッドモデルで、総排気量853.4ccのエンジンは最高出力65PS/6800rpm、最大トルク7.13kgf-m/5000rpmを発揮。低回転域からスムーズに立ち上がり、極めて低い振動で素早く加速することが魅力です。

853.4cc・OHV縦置きV型2気筒エンジン
853.4cc・OHV縦置きV型2気筒エンジン

また、加速時にリヤホイールのスピンを防ぐMGCT(モト・グッツィトラクションコントロール)システムや、減速時にホイールロックを防ぐコンチネンタル製2チャンネルシステムを採用したABSシステムも装備。

数々の最新テクノロジーも採用することで、高い安全性や走行安定性も備えています。

●シングルシーター風のレーシーなフォルム

そんなV7シリーズの最新モデルが、V7ストーン コルサ。V7ストーンをベースとする特別仕様車で、主な特徴は往年のレーシングマシンをオマージュしたというスタイルです。

往年のレーシングマシンをオマージュしたフロントカウル
往年のレーシングマシンをオマージュしたフロントカウル

まず、フェイスデザインには、レトロな雰囲気のフロントカウルを採用。丸目一灯のLEDヘッドライトにはモト・グッツィの象徴である「翼を広げたイーグル」をイメージさせるDRL(デイタイム・ランニング・ライト)も装備し、スタイリッシュで個性的なフロントビューを演出しています。

車体色には、メタリックグレーをベースにレッドを組み合わせたツートンカラー「コルサ」を採用しています。「オートバイレースの黄金時代へのオマージュ」だというこのカラーは、フロントカウルから燃料タンクの下部、サイドパネルへと続くレッドのペイントが印象的。

シングルシーター風シート
シングルシーター風シート

往年のレーシングマシンを想起させるシングルシーター風シート(実は2人乗り可能)、カスタムバイク的なスタイルを生むアルミ製バーエンドミラーなどと相まって、このモデルにスポーティなフォルムを生み出しています。

ほかにも、燃料タンクのキャップにはアルミ・ビレット製を採用し、高級感も演出。ベースとなったV7ストーンに装備するフロントサスペンションのフォークブーツは、あえて未済用とすることで、このモデルによりレーシーな味付けを施しています。

さらに、ハンドルクランプにはスペシャル・エディションである証として車名である「V7 STONE CORSA」のロゴが入った専用プレートも装備し、さらなる特別感も醸し出しています。

ハンドルクランプには専用プレートも装備
ハンドルクランプには専用プレートも装備

価格(税込)は、151万8000円で、2023年11月1日からすでに受注を開始。出荷は2024年1月末ごろより順次行われます。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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