■常識は変わる
2005年に日本でレクサスがスタートしたとき、日本はセダンのみでしたが、レクサスの本拠地ともいえる北米ではSUVも用意して、それなりの台数を売っていました。
現地でラインナップしていたのは、当時の日本では「トヨタ・ハリアー」として売っていた「レクサスRX」とか、ランクル100のレクサス版である「レクサスLX」とか。
……でも、まさかその13年後には、日本でもレクサスのラインナップの半分がSUVになるなんてとても想像もしていなかったわけで。
日本でレクサスをスタートする際には「日本ではSUVはやりません」なんて言っていたはず。なのに気が付けばレクサスは日本でもSUVが販売の主力のブランドとなっているのだから「常識は時代によって変わるんだなぁ」ってしみじみ思います。
今や街ではセダンの「IS」や「LS」を見るよりも、SUVの「UX」や「RX」を見かけるほうが多いというのは誰もが感じていることでしょう。SUVブームが20年でここまで広がったという話なわけですね。
というわけで、最新のレクサスLX。これがデートカーに向いているかといえば、どう考えても向いていますよ。なぜなら、女性が喜んでくれるから。
●極上の快適性
まず昨今のトレンドは、スポーツカーよりSUV。なぜかといえば、助手席の女性目線でいえば、スポーツカーよりも断然乗り降りがしやすい。そして室内が広くてゆったり。もうこれだけで快適度が全然違います。
「SUVっていうのかな? ちょっとゴツくて大きな車っていいよね。なぜかって? アメリカのドラマの世界だから。アメリカのドラマに出てくる人は、だいたいこういう車に乗っているでしょ」
そんな彼女の印象は「そっちかよ?」と突っ込みそうになったわけですが、よくよく考えてみればそういう世界観って大切かも。
かつて「赤いヴィータ」が人気ドラマでヒロインが乗ったことによって日本で大ヒットしたように。
そんなことを考えていたら、彼女はリヤシートが気になり始めたようです。
「なにこの王様シート。ちょっと座ってみていい?」
レクサスLXの上級グレード「LX600 エグゼクティブ」はリヤシートが凄い。大きくて見た目が立派なだけでなく、調整はフル電動だし、マッサージ機能だって付いています。飛行機の国際線でいえば(フルフラットにならないことを除けば)ビジネスクラスかそれ以上ってところですね。
「超快適だから、私はここに座ることにする。いいよね?」
いいよいいよ。ゆっくりくつろいで極上の快適性をとことん味わってよ。マッサージを堪能するのをお忘れなく。
でも、ボクが疲れたら運転変わって欲しい…なんて言いませんって。思っているだけで。
時代が変われば常識も変わる。車のトレンドだって変わったんだから、ドライブデートでボクがリヤシートでもいい…かなあ?